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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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 アラハギーロ地方は砂漠ばくばく。一つ岩山を超えた向こうも見渡す限りの砂漠で、誰もが『あぁ、砂漠ばっかりで何にもないなぁ』と思うくらいなーんもない。ひたすらに昼は暑くて自前の毛皮がびっしょりになるし、夜は寒くて汗が冷えて凍えちゃいそうだぜー。冥府でもここまで酷くなかったぞー。
 滅多に人の出入りのないアラハギーロ王国から東の砂漠を、皆並んで進む。危険な流砂を避け、強い日差しに焼かれ夜の冷気に凍え、時に魔物と戦いながらも、皆は黙々と進んだ。死者の葬列のように静かな彼らに、自然は砂嵐や足場の悪い砂地でおもてなし。全然嬉しかねーよ。皆、文句言おうぜ。
 こんな大変な日々が何日続いたか、もう分からなくなってきたある日、先頭がようやく止まった。
 東の砂漠の果ての一角。そこは想像もできない昔に砂漠に飲まれてしまったのだろう、集落らしき場所だった。砂を払うと家の基礎らしい石が積み重なったものが現れる。その集落の中心に聳える枯れ木の下に、井戸らしい物があった。何人かで梯子を下ろし、身軽で元気そうな奴が井戸の中に体を滑り込ます。調査の結果を聞いた誰かが、しゃがれた声で言った。
「中は想像以上に快適じゃ。休憩は中で行うとしよう」
 一人一人、目配せをしながら順番を譲り合い、ゆっくり井戸の中に消えていく。井戸は崩れかかっていて、アラハギーロにあるだろう井戸の倍はある大きな穴だった。梯子を下り切ると、そこは地下洞窟が広がっている。『地下水脈が枯れた跡だろう』と誰かが言った声が、奥の暗闇に飲み込まれていく。
「あぁ! 干し魚になるかと思った! ゴブル砂漠を渡るのは自殺行為ってよく言われてるけど、アラハギーロの砂漠も追記すべきだと僕は思うなぁー!」
 フードを脱ぎ水を煽ったイサークの兄ちゃんが元気そうに言った。ウェディ族は海と共に生きる種族であるからか、砂漠超えは苦手ともっぱらの噂だ。噂は本当を通り越して、マジで大丈夫かって心配になる感じだった兄ちゃんにオイラは明るく言った。
「イサークの兄ちゃんが元気になってよかったー! 砂漠歩いてる時は、腐った死体って感じだったもん。でも、腐ってるは失礼だな。香ばしい焼き魚の匂いがしてたもん。香ばしい死体。ぷくくっ!」
「ルアっちー。ちょっと失礼じゃないー?」
 兄ちゃん、わざとらしいふくれっ面。もう、本調子って感じだな! オイラは嬉しくなってにっこり!
 ここが休憩場所になるってことで、一緒に砂漠を越えてきた仲間達が、それぞれに防砂用の外套やフードを外し始めた。次々に現れたのは魔物達!
 オイラは又聞きしただけなんだけど、アラハギーロ王国は人間と魔物が入れ替わっちゃった事件が起きてたらしい。モシャスみたいな簡単な魔法の類ではなく、本質そのものを歪める禁術らしくって、人間と魔物をそれぞれ元の姿に戻す手立ては見つかっていないらしい。
 つまり、この魔物達は、もともとアラハギーロの人間達なんだ。
 それぞれに疲れはあるものの、元気そうだ。わかめ王様になってしまった人は、完全に乾燥してしまったらしくリリパットが水をかけて戻してる。『水!アラハギーロのオアシスの水!生き返るわい!』そう乾燥わかめが言ってて、オイラ思わず大爆笑だ!
 まだまだご飯ができるまでに時間が掛かるし、水でも探しに行ってこよう!


最初はセラフィ視点で書いていたんですが、どうにも詰まってしまったのでルアムで再出発。もともとルアムの合流は決まっていました。
なんか、話の順序変えたら書けそうな気がする!スランプ脱出かも!

拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
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