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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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「おやおや、勘のいい僧侶が居たんですね。ふむ。即席にしては悪くない結界です」
 ヒョッヒョッヒョ。笑い声にしては変過ぎだよなーと思ったら、本当に笑い声だったみたい。その声の主はひょこっと結界をまたぎ、オイラ達の前に姿を表した。腰がピンと伸びたお爺さん。目つきは鋭くて、片眼鏡がキラーンって光ってて、頭のてっぺんもキラーンって光ってる。左右に残った白髪を角みたいにまとめて、魔法使い風の服装と両手杖がなんだかお高めって感じで、全体的に偉そうだ。
 ヒョッヒョ爺さんはオイラ達に向き直り、場違いなほどにご丁寧に挨拶をしてくれた。
「これはこれは、アラハギーロから逃げ出した魔物の皆様、ごきげんよう。私はグランゼドーラのアンルシア姫に使える魔道士、キルギルと申します。以後、お見知り置きを…」
「アンルシア姫じゃと…? あの心優しい娘が、我々を殺そうとするものか…!」
 わかめ王様の叫びに、ひょっひょ爺さんはヒョッヒョッヒョっと耳に残る笑い声を上げた。
「いえいえ、我らがアンルシア姫はこのレンダーシアの平和のために、昼夜を問わず活動しておいでです。特に、アラハギーロから脱走したという魔物達は、住民達に危害を及ぼすかも知れぬと我々に打倒を命じ派遣した次第です。自国ならず、他国の民の安全に心を砕く姫の優しさに、このキルギルは心打たれ何としても成功しようと心に誓ったものです」
「嘘じゃ! あのアンルシアちゃんが…そんなことを命じるはずが…」
「ヒョッヒョッヒョ! 貴方はなぁにを言ってらっしゃるんでしょうね。どこからどうみても、貴方はわかめ王子。魔物ですよ? 貴方も、貴方も、貴方も、みぃんな魔物の姿ではありませんか! 人間に害を成す魔物を討伐せよ! 我らが姫が民を思い発された言葉を、侮辱する者は許しませんよ!」
 流石のわかめ王様もぐぬぬって黙るしかない、痛烈なマシンガントークだぜ。
 でも、オイラはそんなのに飲み込まれたりなんかしねーぞ!
「オイ、ヒョッヒョ! じゃあ、どうしてお前は黒いバッファロンなんか連れてるんだよ!」
 うん。我ながら鋭いツッコミだぜ! 皆がハッとしてヒョッヒョ爺さんを見る。
「頭がでかい割に脳みその容量の少ないプクリポですねぇ。私はキルギルと名乗ったばかりでしょう?」
 ヒョッヒョ爺さんは興奮して少しズレた片眼鏡を直し、結界に阻まれて進めない黒いバッファロンを見上げた。
「私は魔道士。魔法の倫理を追求し、魔法の可能性を研究しております。このゴリウス君は私が作った作品。どうです? ベルムドを憎み復讐に執着するあまり怨霊になったゴリウス君ですが、私の研究の力でこんなにも力強く復活したのです。この成果を我が主人に献上する為に、貴方がたには尊い犠牲になっていただく所存です」
 それは自分の玩具を自慢げに話す子供みたいな口ぶりだ。結局、ヒョッヒョ爺さんは何もしないのかとか、死んだ奴をこき使って悪い奴だとか、オイラ達をやっつけるとか返り討ちにしてやるとか、いろんな思いが混ざり合ってムカムカしてくるぞ!
 ぱちぱちぱち。拍手が響いた。
「いやぁー、ご高説ありがとうございますー!」
 イサークの兄ちゃんがにっこり笑顔で拍手をしている。あ、頭でも打っちゃったのか? 心配する皆の前で、兄ちゃんは笑みを深めた。
「お陰様でゴリウスさんが怨霊で正解だって確認できたので、下準備は無駄になりませんでしたー!」
 ぱん! 兄ちゃんの手から一際大きい音が響いた瞬間、黒いバッファロンが氷柱の中に閉じ込められちゃった!


ヒョッヒョマン、めっちゃ気持ちよく喋ってくれるわ。このおしゃべり具合、ほんと気持ちいいです。
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
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