忍者ブログ
ハコの厚みはここ次第!
■ Calendar ■
04 2018/05 06
S M T W T F S
5
10
13 15
21 25 26
27 28 29 30 31
□ Profile □
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
■ Booklog ■
□ search □

 その日の夕刻。アラハギーロの民は、再び開かれたモンスター闘技場の扉を潜りスタジアムの席に座っていた。誰もが戦争が起きてから開かれなかった扉が開き、自分達が幾度も熱狂を体験した席に腰を下ろせた喜びに浮き足立っている。モンスター闘技場で繰り広げられる、モンスターバトルロードが国民の娯楽であることが貴賓席から少し離れた場所に座っている僕らにもひしひしと伝わってくる。
 篝火が焚かれ、日中の暑さを閉じ込めた空間に、ワカメ王様が立った。彼は人々の歓声を一身に受けていたが、制するように手を挙げ一人一人の顔を覗き込むような真剣な顔に歓声は徐々に静まって行く。そして篝火の爆ぜる音が響くほどの静寂に満ちてから、一つ咳払いをして語り出した。
「皆の者には、まず、悲しい知らせを伝えるとしよう」
 ピラミッドに攻め入った魔族と、絶望的な戦い。魔物達と共に玉砕を覚悟した兵士達。心の闇、人への疑惑を突かれ魔族に利用されてしまった、闘技場管理人であるベルムド。入れ替わる魔物と人、そして、連れ去られたもう一つのアラハギーロ。
 ワカメ王様はベルムドさんは魔族に利用されたことを際立たせ、魔物に変えた兵士達を積極的に殺したことは告げなかった。魔族に怨霊に変えさせられた兵士長ゴリウスを救うため、多くの兵士達が残ったこと。そこまで語って、ワカメ王様は唇を引き結び人々を見上げた。
「ワシとカレヴァンが通って来た道は閉ざされ、残った兵士達が戻ることはとても難しいじゃろう。この戦争で死した多くの兵と、その家族にたいして謝罪してもし尽くせぬ。無能な王と罵られ退位を迫られても、決して断ることはせんじゃろう」
 人々は誰もが沈痛な面持ちだった。兵士の身内なのか、嗚咽している人も何人もいた。このスタジアムに集まった人は、近くも遠くも親族や知り合いが死んでしまったり二度と戻らないことを知って言葉を失っていた。
 夜が明けるかもしれないと感じる長い時間、罵声は一度も上がらなかった。ただ、只管に悲しい沈黙が、心に突き刺さるようだった。誰かが罵ってくれた方が、ワカメ王様も楽だったに違いない。光の届かぬ海底の底に、彼が一人立たされているように僕は見えた。
 ワカメ王様は訴えるように声をあげた。
「じゃが、ワシは送り出される時、彼らに言われたのじゃ。アラハギーロを、家族を、頼む…と。ワシはこの先の生涯全てを、アラハギーロに捧げるつもりじゃ。アラハギーロの民よ、今一度、ワシを信じてこの混乱の時期を共に乗り越えてはくれまいか?」
 それは泡のように小さい拍手だった。徐々に拍手は大きくなり、間も無く天地を泡立てるうねりに変わる。
 歓声の中ワカメ王様の横にカレヴァンさんが歩み出る。モンスター闘技場の新たな管理人の紹介は、最後まで人々の耳に届かなかった。あーあ。カレヴァンさんの『魔物と人との絆を新たにし、このアラハギーロを盛り立てる力になることを誓います!』って言葉、完全に呑まれてる。
 そして、ワカメ王様が白い封筒から手紙を出し、驚いた様子を見せた。
 そのタイミングを待ってましたかと言いたげに、篝火が次々と消えていき、上空を七色の光を放つムーンフェイスがゆっくりと降りてくる。耳に触れるのは竪琴の音色。紡がれる音は心臓の鼓動のようで、人々は何事かと周囲を見渡した。七色の球がふわりと吐いた雲が、観客席に流れて行くと赤々とした炎が映り込む。その炎はフレイムドックが縦横無尽に観客席を飛び越えたために生まれた炎だ。その炎の中を、プクリポのような毛玉の影が楽しげに踊り転がる影を刻む。
「今宵、アラハギーロが生まれ変わらんとする日を、皆さんと共に祝えて恐悦至極!」
 急降下したケツァルコアトルスから飛び降りたのは、あの煉獄鳥の尾羽をつけた男だった。彼は毛皮を裏打ちした防寒用の外套を羽織り、緑を基調とした衣を大きく振って、大げさにして慇懃な身振りで尾羽のついた帽子を外して挨拶した。柔らかい茶色の髪にモコフルが飛び乗り、頭をあげると足元にころり。男性はカレヴァンさんに自信に満ちた笑顔を向けて、響く声で言い放った。
「さぁ! カレヴァン殿! この吟遊詩人ガライと共に、最高のショーを人々に興じましょうぞ!」


というわけで、謎の人物であったガライさん登場!
うっちのガライさんは、アレフガルドの光を取り戻した後は、モンスターマスター兼業してます。旅の目的果たした後なので、DQ3の落ち着いた穏やかさよりもエンターテイナーっぽい明るさが表に出て来ています。DQMのフィールドにたまに現れる詩人マスターとして、戦って負けたりすると薬くれます。誰が作った薬かは、お察し。

ちなみに昨日完成したターバンは私が普段被っている帽子のサイズなもので、末弟や母親にキツイキツイ言われます←
PR


Comment
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
pass

Copyright © ハコの裏側 All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog
忍者ブログ・[PR]