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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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 驚かれたアンルシア姫様ですが、湯浴みをしてから改めて謁見をしようと述べて去って行かれました。勇者で戦士であっても女性。魔物と戦った直後の薄汚れた状態は、我慢ならないものです。
 謁見の間の玉座に座った姫様は、紺色のサーコートにズボンという出で立ちです。サーコートにはグランゼドーラの勇者の印、剣と勇者が跨ったとされるペガサスの翼、そして勇者に力を授けた人間の種族神グランゼニスの力を簡略化した紋章が金糸で縫い付けられています。香油で艶やかになった金髪、湯浴みで赤みさす健康的な頬、自信に溢れた瞳。どれをとっても勇者姫と謳われる存在感を醸しておられます。
 姫様はマデサゴーラ様の書状を読み終えると、私に微笑みかけた。あぁ、とても安心感を感じる暖かい笑みです。
「美術に深い智見を得ておられるマデサゴーラ様が見込んだ才ある芸術家ピペよ、そなたが私を描くことを許そう」
 ありがとうございます! 私は五体投地という勢いで、頭を下げました。よいよい。気を良くしたアンルシア姫様が声をかけてくれますが、ミシュアさんと同じ声なものですから不思議な気分です。
「私の肖像画がマデサゴーラ様の画廊に飾られるやも知れぬとは、望んでも得られぬ栄誉だ。かの御方がご所望になる大作を描けるよう、可能な限りの便宜を図ろう。冒険者としての腕もあるならば、討伐に同行しても構わぬ」
 何ということでしょう。ラチックさんを連れて、グランゼドーラ中の画材屋のスケッチブックを買い占めてこなければ…!
 アンルシア姫様がミシュアさんに視線を向けました。笑みはそのままに、自信に満ちた声色で語りかけるのです。
「ミシュアと言ったな。ダイムから聞いたが、記憶を失っているそうだな?」
「…はい。私が何者なのか、なぜ大怪我を負いメルサンディ村の入り口に倒れていたのかを思い出すことは今もできません。レンダーシアを巡っても私を知っている人に、未だ出会ってもおりません」
 ミシュアさんがそう答えると、アンルシア姫様は哀れみの表情を見せました。
「己のことなのに己の思うようにならぬ、もどかしさ。我が身のように感じる。さぞや、辛いことだろう」
「勇者姫様に比べれば、そんなことは…」
「この世には自身と似た顔を持つ者が3人はいるという。こうして出会えたことは、得難き縁であり運命やもしれぬ」
 姫様は有無を言わせぬ口調で言い放つと、さっと玉座を立った。凛とした声でダイムさんを呼びつけると、間も無くダイムさんが現れた。この王宮の誰よりも洗練した一礼をしたダイムさんに、姫様は命じたのです。
「これより、この3名を私の客として向かい入れる。ダイム、客人の生活や要望が円滑に行えるよう援助するように」
 驚く私達にアンルシア姫様は、楽しげな笑みを浮かべて言いました。
「遠慮することはない。望むなら寝顔だとて描かせてやっても良いのだぞ…!」
 そう快活に笑う声を残し、去って行くアンルシア姫の背中に私は再度深々と頭を下げたのでした。

アンルシア姫の尊大な物言いの語彙を探すのが、想像以上に時間かかってます。
導入として前半部分で書くべきことはこれで終わりなんですが、もう少し書くかは明日にでも考えます。

鹿の王を読み終えたのですが、ラストがもう消化不良で……!
私の母は『それからどうなったのかは、別の話』系の終わり方って好きではないんですが、私は割といけるクチでした。医療系の話が好きな母で、ファンタジーであっても医療関係の話なら進めたかったのですが、このラストでは頭かきむしって絶叫することでしょう。私も主人公に肩入れしすぎて『あぁーーー。まじかーーーー』って突っ伏してしまいました。
守り人シリーズも外伝出てることですし、一縷の希望を胸に待ちたいと思います。
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