ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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「運命という激流に流されるのは容易いけれど、逆らうのは難しい。未来を変えようとがむしゃらに行動しても、結局同じ滅びの未来へ流されてしまう」
 メレアーデはボクの言葉を肯定しながらも、『ですが』と続けた。
「別の至る未来への分岐点は、確かに存在するのです。大切なのは、一歩一歩望んだ未来に向けて歩みを止めない事…」
 ボクは否定できなかった。
 滅びの未来はアストルティアの未来に横たわる、圧倒的確率で発生する可能性の一つでしかない。可能性が可能性である限り、滅びの未来が発生しない可能性もまた存在している。それをボクは揺らぎとして観測するキュ。
 揺らぎ。不安定で脆弱ではあるが、有るべき時間、有るべき選択を経て収束し現在へと確定する。その確定した現在が、滅びの未来の可能性を再計算する。
 滅びの未来を回避する可能性がある『かも』しれないキュ。
 でも、希望を与えるには弱すぎる可能性キュ。
 圧倒的確率で発生し、いつかは必ず発生する滅びの未来。この滅びの未来には時間の修正力が加わっているキュ。この世界の時間がアストルティアが滅亡する未来へ向かっている以上、抗う事は世界を相手取るようなものキュ。
 キュルル。声に顔を上げると、メレアーデがボクに美味しそうなショコラを差し出した。角の丸い立方体で、つやつやと輝く面から香ばしいカカオの香りが立ち上っているキュ! キュキュ! 赤毛玉が目覚めてからチョコレートを強奪していたキュルけど、お腹の熱で溶けたり固まったりを繰り返していて、あんまり美味しくなかったんだキュル。
 製作者のテンレスが良くチョコレートをくれたキュル。でも、テンレスの温かい手の上ですぐ溶けちゃう経験から、反射で受け取ってしまうキュ!
 嘴でショコラを齧れば、ぱきりと割れた香ばしいチョコレートが、柔らかく甘い層を包み込んでいるキュ。口の中でぱきぱきと楽しげに砕けていくかけらと、とろりとミルクのように混ざり合って口の中が美味しさで溢れかえるキュル!
 キュー! とっても美味しくて空中で一回転するキュ!
 ふふ。チョコレートを頬張るボクを、メレアーデが嬉しそうに見ていたキュル。
「今後もルアムの良き友として、支えになってあげて下さいね」
 『ルアムを頼む』そう言ったテンレスの声が重なる。チョコレートから顔を上げると、もう見える範囲にメレアーデは居なかったキュ。

チョコレート大好き設定!いや、偽りのドミネウス邸の出番をまるっとディアンジに取られたので、キュルルの出番ってマジでない。だからどうしても情報が多い話になっちゃうんですよねー。あー技量がないのつらいわー。

拍手に感謝!ちょっと創作上手くいかなかったので、ぱちぱちいただけて心が癒されました!ありがとうございます!

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