ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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勇者の橋が激しく揺れた。ゼルドラドが直に攻めてきた時ですら崩れた事のない堅牢な石橋が、不死の魔獣の激しい一撃にがらがらと崩れていく。ギガスラッシュの閃光が走って、不死の魔獣の加勢に集まっていた、異形獣が薙ぎ払われた。
ラチックが低く腰を落として、盾を身構える。
「邪魂の鎖 出る!」
ラチックと王宮の門の前で禁術の宝玉を制御するロトさんの間を、蜘蛛の糸のように細く絹糸のように煌めく銀の糸が結ぶ。ケネスやお父様といった禁術に参加した者達をも結んで、まるで光の河の中にいるような神秘的な光景を生み出した。魂の輝きは雨に濡れた冷たい体を暖かく愛撫し、不安な心に寄り添い、怖気付く気持ちを勇気で鼓舞する。
その一つを、真っ黒い邪悪な闇が遡っていく。
それがラチックの背に到達すると、ラチックが がくりと膝を付いた。
「いたい! いたい! 死ぬより 痛い!」
ラチックだけじゃない。傍に立つお父様も、胸を掴み顔を苦悶の表情に歪ませる。銀の糸に結ばれた者達の殆どが動けなくなり、防衛の為にと不参加を命じられたノガートが動ける者に守るよう指示を飛ばす。
ラチックに落とされようとした三連続ドルマドンが、二重のギガスラッシュで消し飛ぶ。残り一つをスペルガードで凌いだ大柄な弟子の頭を、助けたはずの師匠がぽかりと叩いた。
「俺も死ぬより痛ぇとは思うが、気合いで動け!」
そんな乱暴な師匠に、ラチックは可愛らしく小首を傾げてみせた。
「ケネス 死んだ事 ある?」
「あるある! 百万回くらいあるぞ!」
がらがらと痛んだ声で叫ぶケネスの顔にも、びっしりと脂汗が浮かんでいた。それでも、その顔は無理矢理だとしても笑っていて、意地の悪いケネスらしい表情だった。『嘘だ』『本当だって』そう互いの脇腹を突き合っているのを見ていると、突然の魂を削られる痛みの衝撃が和らいだらしい。膝を付いた兵士達も己の武器を持ち直し、戦いの邪魔にならぬよう後退を始める。
ケネスがラチックの背を、バンと叩いた。
「行ってこい! ラチック!」
ラチックが両手で盾を構え、全速力で不死の魔獣へ駆け出した。
その勢いはまるで戦車のよう。阻もうとする異形獣を弾き飛ばし、叩きつけようと振り上げた不死の魔獣の腕から上がケネスの剣によって斬り飛ばされる。再生のためにボコボコと盛り上がる肉だが、ラチックが懐に入る方が早かった。魔獣の目元から三つの光が迸ったが、ラチックは盾の陰で身を屈め、うまくこれを回避した。
「鎖よ! 不死の力 封じろ!」
不死の魔獣の懐に入り込んだラチックが、渾身の力を込め盾で突き上げた。足元の石畳が ばきりと音を立てて割れ、突き上げられた不死の魔獣の背からまるで真っ黒い大樹が生えたように、無数の鎖が貫いた。その鎖の中に引っかかるように黄金の光を放つ大きな力の塊がある。
あれが、不死の力…!
主にアインツのせいで大袈裟じゃない、ケネスの百万回死んでる発言です。
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
レイピアを構えた私の両脇から、二つの影が駆け出した。
「ラチック! 悪戯に魂を消費できねぇ! 確実に、一撃で、やるぞ!」
雨を弾き飛ばす速度で魔獣に迫るのは、二振の隼の剣を引っ提げてケネスだ。水を吸って相当の重量になっているだろうコートを羽織っているのに、その速度は全速力の私をも超える。やはり、皆の魂が懸かっているからか、いつもよりも声にやる気がある。
「うん!」
私と魔獣の間に立つようにラチックの大きな背中が立ちはだかり、大きな盾を構えて一歩一歩大きな水飛沫を上げながら前進する。勇者の仲間として確かな実力がある二人の圧は、己を殺害する脅威として魔獣の余裕を押し潰した。
魔獣が体を仰け反らせ、金切り声の咆哮が雨音を薙ぎ払った。
突進してくるかと身構えたラチックの背が、誰かが『上だ!』と言った声に伸び上がる。私も誰もが、頭上に重く伸し掛かるような眉を見上げた。
まるで月のような淡い乳白色の光の繭を切り裂くように、黒い線が伝う。それは繭の底の部分で雫のように大きな塊となり落ちてくる。塊が繭の光に浮かび上がり、腕を広げて凶悪な爪をぎらつかせる。
あれは、異形獣!
「兵士達は前へ! 賢者様達をお守りしろ!」
ノガートの鋭い声と共に、武装した兵士達が駆け出していく。勇者の橋に続々と異形獣が落ちて、瞬く間に見渡す限りが戦場と化す。爪と剣が交錯して火花が飛び散り、地面に邪悪な眼のような魔法陣が描かれたと思えば爆発を振り撒く。目の前の敵だけではない戦場に、兵士達は混乱の只中でも必死に戦っていた。
私も手近な異形獣にレイピアを突き刺して、驚きに目を見開いた。
手応えがない。
目の前に異形獣がいるのに、まるで空気を突いているような感覚。
しかし、見渡すとしっかりと異形獣と切り結んでいる兵士もいる。襲いくる殺気に身を屈め頭上を通り過ぎる鋭い爪を躱し、貫いたレイピアは確かな感触をもって異形獣を絶命させる。
混乱する頭を、甲高い声が貫く。
『アンルシア姫! 勇者の眼を使うのでアール!』
真実を見抜き、幻を打ち消す勇者の眼。声に従って目を凝らすと、戦う兵士達の魂の輝きと異形獣の魔瘴を煮詰めたような闇が入り乱れている。戦場の向こうにいる大きな輝きは、ケネスとラチックだろう。
ふっといくつもの異形獣の頭上に小さい炎が灯ると、漆黒の闇が透けて見える。
幻だ!
驚いて目を見開く私の前で、賢者ブロッゲン様が散歩するような足取りで異形獣の合間を歩く。異形獣の頭上に杖を向けると頭上に炎が灯り、その異形獣が幻であるのがはっきりとわかった。ブロッゲン様は実態と幻を見分け、印をつけているのだ!
ドワーフの賢者は、編み上げるほどに豊かな毛髪の向こうで力強い瞳を覗かせた。
「まやかしを打ち消し、仲間を助けよ」
「ありがとうございます! ブロッゲン様!」
ブロッゲン様がつけてくれた幻を勇者の眼で睨みつけると、幻の異形獣は魔瘴の煙となって潮風に薙ぎ払われていく。幻と実態を見分ける必要は無くなったが、幻をかき消すのは集中が必要だ。目の奥が痛み、消せば消すほどに視界が霞んでくる。
ピぺの小さい手が労わるように私の目の横に添えられると、目元を筆がさらりと触れる。目の痛みが和らぎ、爽やかさすら感じて鮮明になる視界に、私は盟友の強さを実感した。
稲野のご贔屓賢者様ブロッゲン様!寝てても転ばず目的地へ歩ける設定を拡大解釈した、独自設定だから鵜呑みするなよ!公式でなんか力が公開されたら、しれっと修正してるかもだぜ!
嵐によって巻き上げられた潮と大粒の雨が混ざり合い、繭が仄かに振りまく灯りによって、勇者の橋は嵐の只中で烟っていた。濡羽色の石畳は強風に叩きつけられた雨粒が白い線を描いて駆け抜け、強風が表面を撫でて水を彼方へ押し流す。賢者様達が生み出した四重の空封の残滓が、あっという間に風に攫われていく。
不死の魔獣は四重の空封に封印された状態より、ひと回り巨大になっていた。
体を覆う硬い表皮は濃い紫色になって金属めいた光沢を帯び、角のような突起がより鎧の意味合いを高めていく。筋肉が脈打つ肌は晴天の下に広が海の色だったが、雨粒が触れると音を立てて蒸発し白い蒸気を纏わりつかせていた。最も顕著なのは尾で、赤い飾りのついた斧のような刃が付いている。手足についた爪は一回りも巨大になり鋭さを増し、逆に口元の牙は小さくなっている。
小さく開いた顎に赤い稲妻の亀裂が走る。
「弱き者共。滅びろ」
まるで金属を剣先で引っ掻いたような耳障りな声には、私達人間を滅ぼすという明確な意志が感じられた。そして、確実にそうできるという自信が、辿々しい口調だから際立つ。
「喋るだと? 進化しているとでもいうのか?」
おそらく、加勢の余力を残した上での封印解除であっただろうが、賢者様達は強い疲労を滲ませて不死の魔獣を取り囲んでいた。ルシェンダ様が驚きに腰を浮かす横で、エイドス様の帽子のツバから滝のように雨水が流れ落ちる。
「我々の世間話を何日も聞かされているとはいえ、なかなかの賢さを備えているようだな」
私は背負ったピぺの体温を感じながら、緩く首を振った。ポニーテールに結った髪が水を吸って重く揺れ、ピぺに張り付いた。唸ったピペは瞬く間に私の髪をお団子にしてしまったわ。
「いいえ。滅びるのは不死の魔獣、お前よ」
レイピアを突きつけた私に、魔獣の宝石を嵌めたような無機質な目が向けられる。
魔王マデサゴーラに匹敵する脅威を目の当たりにして、勇者の力が燃えるように私の中を駆け巡っていた。アストルティアを守るため。私の大切な人を守るため。今、ここで戦い、目の前の脅威を倒せと、私の細胞の一つ一つが、魂が、叫んでいる。
「我は不死。無限、蘇る」
何故なのだろう? 言い様もない不気味さが、怒りの中に困惑を混ぜ込む。その生き物には機械系や物質系の魔物に似た見た目も相まって、マデサゴーラに感じた生の厚みを感じなかった。
マデサゴーラは芸術家としてアストルティアを評価していたが、大魔王として滅ぼすことも厭わなかった。そう選択した魔族としての生き様が、大魔王の覇気として感じられたものだ。
不死の魔獣は何が原因で、アストルティアへの敵意を抱いているのだろう?
もしも、見た目の通り誰かに生み出された存在だとしたら、その敵意は刷り込まれたものである可能性が高い。目の前の不死の魔獣を討伐したとて、第二第三の魔獣が私達を襲うだろう。私達は目の前の魔獣の討伐で安堵してはならない。その背後にいる敵を、見定めなくてはならない。
油断なく眇めた視線の先で、緩く開いた魔獣の爪が雷光を鋭く反射した。
「そして、強くなる」
しかし、先ずは、目の前の不死の魔獣を討たねばならない…!
不死の魔獣はもっと拙い口調になってもらいました。
一人称が『我』なの、ネロドスさん成分の影響だろうけれど、オメーには似合わねぇよって稲野はキレております。
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
さぁて、今年最大のイベントが早々にやってまいりました、TOKYO FES Jan.2025!
DQ9小説が5月くらいに完成したが、申し込み段階では6月のイベント間に合わなくね…?とか弱気になったので、1月に参加になります。6月と1月はスクエニオンリーがありますのでね、その為のチョイスです。
今回は8以外が島半分、8が島半分と、DQだけで島一つ分くらいな感じですかね。3リメイクもあった関係か、3も普段より多い感じです。
DQ9初頒布ではありますが、それ以上に着物初参加です。
着物を着る為の一番の理由ですからねぇ!お正月に着物をコスプレと認識するやばいスタッフいる的な呟きを目撃してしまい、インフルエンザで職場ひぃひぃ言ってる中、着物でイベント参加できるのか猛烈に調べ上げた経緯があります。大丈夫だってなったつもりでも、入口で『お着物はコスプレチケット必要ですよ』なんて言われて入場できなかったらどうしよう!!!!!ってぶるぶる震えながら国際展示場行きましたよ。
ちなみに、先日の大和骨董市で寒さがやばかったので、防寒対策も今回バッチリです。さすが、4回目にもなると着るのも手慣れてきます。練習を重ねた甲斐があるものです。カイロも持ってきたが、対策がバッチリだったので使いませんでした。羽織欲しいなぁ(鳴き声)
結果としては着物での入場できました!!!!!!
何事もない風を気取っていましたが、内心はドキドキしながらサークルチケット渡しましたよ。やっぱり、着物で参加している人って本当にいなくって、来場者500人くらい見れたと思いますけど3人くらいしかいなかった。無論、コスプレはふくみません。
着物でサークル参加する、頭イカれたサークル主は相当に目立つらしい。ちょうど他所様のスペースでサークル主が離席中の中3冊くらい御本購入したんですが、戻ってきたサークル主の「どんな人が買って行った(推測)」に売り子さんが説明した言葉が『着物を着たサークル主』でしたからね。聞こえてしまいましたよ!なんせ、着物を着たサークル主なんて、俺しかいないからな!!!!!タイッツーで相互なサークル主さんも、ぺこってしてきて『あ!あいつ、稲野だ!!!』って思われてると思った。悪い事はできねぇ!!!!これからもDQの品位を損ねないよう、DQを背負ったつもりで頑張らなあかん!これがコスプレイヤーの心境!!!!とか思いましたよ。
名古屋帯買っちゃったんでね。次も着物で参加します。頑張りますよ。
いやーーーー。DQ小説界隈はレベル高くて嬉しいなぁ。なろうよりも絶対文章力ある。
今回は全員新しい方三名様の御本お迎えしてるんですが、手に取ってばーーっとページ繰って、こいつは何を確認してるんだろうって疑惑の目を向けた事だろう。目に留まったら、もう買う気はあるので、段組と本の雰囲気だけ確認してます。
今は400頁はある文庫サイズDQ10小説読んでるけど、このくらい読み応えあると嬉しいですよね。他所様の解釈は勉強になります。
自分の初頒布も手に取っていただけました!!
正直、A5・250頁・1500円の代物、手に取ってもらえる?????って思ったんですが、もらえました!!!!!!
そのうちのお一人はSNSをやっておられないらしく、DQ9が好きでふらっとイベント来たらDQ9小説がある!!って買って行ったお人。正直、こういう人に遭遇できるからこそ、イベント参加の価値があると思って良い。もうお一人はすっと来て買っていかれたので、事前に調べてきてくれたんでしょう。大変ありがたい。
DQ9好きの方が熱弁してった通り、DQ9リメイク頑張ろう?
今、DQ10が9の話にガッツリ触れてて、旬なんですよ??????
着物での参加も良いものだなって事で、今回のイベントは無事に終わったのでした!
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
ついに、着物を揃え装備できるようになった稲野。
着物を増やすつもりはまだ全然ないものの、いざ、増やす時に目を肥やす意味で色んな着物を見ていきたい。それに漫画知識で申し訳ないが、骨董市にいっぱい着物が出品されているらしい!
お着物が格安で売られているかもしれない環境、一度は見ておきたい!!!!!
というわけで 神奈川県 骨董市 検索ぽちー!
割と上に引っかかったのが『神奈川やまと古民具骨董市』毎月第三土曜日に、神奈川県の真ん中寄りにある大和駅で開催される骨董市です。他には海老名にも毎月第二土曜日に定期開催している骨董市があるみたいですね!今回は日時的にも都合が合った、大和の骨董市に行きます!
骨董市をふわっと見ておきたいという友人も一緒!
まぁ『骨董市と言ってもフリーマーケットの延長やろう』と、この時の稲野は骨董市をナメまくっていたのである。
さてさて、やってまいりました。大和駅。
サイトの触れ込みにある『駅を降りたらすぐ骨董市です』は過言ではないくらい、改札降りて外出たら店舗が見えています。出店数かなり多い。駅前の大通りに数十店舗は出ているだろう中で、ヴィンテージ品や古道具、木の箱に入った骨董品、記念貨幣、そしてお着物など、フリーマーケットとは一線を画す売り物で犇いております。
結構、外国人の姿も見られるし、着物にKIMONOのルビが振ってるあるので、外人向けにかなり意識されていると思う。
一周したと思ってコンビニであったかい飲み物でも買おうと思ったら、反対側にも同じくらいの規模が広がってて、100は出店数あるのでは????とかその規模に圧倒されました。
お着物の店舗は全体で3から4割という割合で参加されています。ぐちゃぐちゃのバーゲンセール的な様相のものから、ハンガーに吊るして壁を構築した店舗、たとう紙やビニールに入った品物が堆く積まれたスペースまで様々な売り方を見ることができます。箱いっぱいの帯紐や、カラー別に分けられてレインボーな帯紐の滝が織りなされている場所もある。
軍資金一万とちょっとくらいで高括っていましたが、骨董市はまさに魔窟であります。
実際に想定していた通り、着物は一千円から三千円程度の投げ売り価格の店は圧倒的に多いです。良さそうだなぁとか思って手に取ると、結構シミがあって『うーーーーーーん。着るのはなぁーーーー』ってものもかなり混じってます。
一緒に回った友人「品定めしてたご婦人方は『リメイクに使う』とか言ってたから、着物じゃなくて生地として見てるんだろうねぇ」
しかし、中に数件は混ざっている。
稲野(このたとう紙に入っている着物。絶対良い物。え?柄が刺繍だ。なにこれ。これ、骨董市に置いて良いレベルの品物じゃないぞ。訪問着とか書いてある。え?値段おいくら………???)
店主さん「これは三万五千円だな。元々は五十万する着物だよ」
稲野(圧倒的軍資金不足!!!!!!!)
店主さん「足りなかったら、そこに銀行あるよ!」
稲野(わぁーーーーーーーお!!!!!)
稲野(このビニールに入ってる帯も着物も、めちゃくちゃ状態良いぞ。新品では??)
店主さん「うちは元呉服屋だから、良いもの扱ってるよ!」
稲野(ふぁーーーーーーーー!!!!!!!)
そう、元、呉服屋の店である。
元の値段に比べれば半値以下という投げ売り価格だが、当然数千円ではなく五千以上のお値段設定と割高ではある。上記の通りうん十万レベルの一品も紛れており、それが崩壊プライスでも数万円なので、骨董市の軍資金は自分の欲しいレベルに合わせて用意した方がいいでしょう。
正に玉石混合。
圧倒的に着物と帯が多く、次いで帯紐やあげ帯が売られている感じです。今回欲しかった羽織や、帯留めは大変少なく感じました。
そして元呉服屋さんである一つ一つビニール掛けされた店で見つけてしまった。
エジプトモチーフ柄の帯!!!!!!!漫画で見た奴!!!!昔流行ってたとか漫画で言ってたけど、実物!!!!!存在したの!!!!!?????
まって!!!!!!面白いし可愛い!!!!!!これが一目惚れ!!!!!!????
結局、友人と合流してもう一周の時に、エジプト柄忘れられなくて買った。
もう一つ大胆な赤い幾何学模様がめちゃめちゃ私好みで買った。
稲野「こちらの赤いやつは値段がついてないんですが、いくらで売りたいやつなんですか?」
店主さん「寒いから五千と言いたいところだけど、良い西陣織だから八千かなぁ。いや、もう、折り目ついてるから五千で良いよ」
稲野「いやいや。じゃあ、間をとって七千でどうでしょう!」
店主さん「あんた元気な子だな!売った!」
あーーーー、この店、たぶん、自分の好みと かなり合う。閉店とか大変残念だが、こうして骨董市で出会えたからギリギリセーフです。
こうして西陣織という初心者には名前しか知らないが良さげな帯を購入した稲野、店主さんが帯を出して畳んでいる時に気がついた。
帯の形が、持ってる兵児帯と違う!!!!!!
これは、 名 古 屋 帯 だ!!!!!!!!!
(※名古屋帯とは、途中から帯が細く加工された一重太鼓特化型の帯である らしい)
わぁ。一年くらいしたら、お太鼓結びも挑むつもりだったが、もう????
まだ着物着て一月ですよ????????
ボス戦が早すぎる。っていうか、帯枕買わなきゃダメなやつ………????
うわーーーー。でも、好きな帯だから頑張ろーーーーーー!!!!!!
ちなみに、ショール羽織った状態だと着物だと一見でわからないらしく、地下の生肉売り場で安売り惣菜買うレベルでどこでも行けるようになった。慣れとは怖いものである。
東京駅でも大江戸骨董市が定期的に開催されるらしくて大変興味ある。
お花見兼ねて行きたい。
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