ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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最近、『おっさん』が主人公のラノベ、多くないですか?
私は昔から個人的におっさんキャラが好きです。おっさんと言うよりも、主人公の仲間で玄人っぽい立ち位置の人が好きになる傾向があります。作品に初めて触れるときに活躍しているキャラに惚れる気質もありますが、玄人っぽいキャラが好きになることはかなり多い。
そんな私は、今、『おっさん』がもてはやされている事実に困惑しています。
まず『おっさん』という響きが個人的に好きではない。というのも『おっさん』と呼ぶにはある一定の信頼や親愛があるべきで、その響きや声かけはおっさんと呼ばれた男性を軽んじる響きに思えて不快にさせると思うからである。もちろん、おっさんと自称するなら話は別だが、私は相手が自分のことをおっさんと呼ぶからと『おっさん』と呼んだりはしない。(実はDQ10の主人公ルアムは名前+呼称呼びの子なのだが、〇〇のおっさんと呼ぶ奴はまだ誰もいない。おっちゃんならいる)せいぜい、おじさんだ。これが妙齢の女性におばさんを呼んで不快な顔をされた程度なら僥倖で、殴られたって文句言えない。
だから、おっさんと言う言葉がもてはやされることも、その不快に感じるだろう響きが正当化される流れも好きではないのだ。

ただし、この不快な響きが正当化されているかと言うと、そうではないと思う。
それはこのおっさん系のラノベにおける、おっさんと呼ばれる存在の立ち位置だ。現役を引退、もしくは衰えの見えている人。長年冒険者などに従事はしたが、器用貧乏だったり才能に恵まれなかったりで頭角を表せない、もしくは英雄になれない人。そんな人の傾向が強いために『おっさん』は個人的には蔑称扱いされていると思う。

しかし、そんな蔑称扱いされている『おっさん』が活躍するラノベが多いのか。
私はそこに人々が『おっさん』に重ねている願望があると思う。
どんな世の中でも、抜きんでた人は当然一握り。多くの人が一般市民という枠組みの中にいる、平凡な人々だ。善良で賃金に見合った質素な暮らしをして、才能がないことも仕方がないと受け入れている。そんな多くの人が、似たような状況の『おっさん』を重ねてしまうのだろうと思います。
そんな『おっさん』は今まで培ってきた努力で成功するし、とんとん拍子に出世街道を爆走できる。それに報われる気持ちや、救われた気持ちや、快感があったりするのかなと思ったりします。
転生も無双も、そこに自分を重ね、主人公と共に物語で活躍することで慰める。ちょっとした夢小説みたいだなって思います。


一番思うんだけどさ、ラノベのおっさんっておっさんって見た目じゃねーよ。
あれはお兄さんだよ。ハードボイルドダンディでも連れてこいってんだ。

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