忍者ブログ
ハコの厚みはここ次第!
■ Calendar ■
08 2018/09 10
S M T W T F S
7
9 11 13 14 15
16 17 19 20 22
23 24 25 26 27 28 29
30
□ Profile □
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
■ Booklog ■
□ search □
1 2 3 4 5 6

 ガテリア皇国第二の都市ハルバイが陥落した。
 その知らせを、国王こそが心から望んでいた。ハルバイの堅牢な城壁の前に累々と横たわる、ウルベア地下帝国の兵士達の亡骸。それらは回収もままならず雨晒しになり、腐敗した悪臭にまみれ鎧兜の下は見るも無残に違いない。今も出兵した身内の帰りを待つ民になんと申し開きができよう。堅牢なるハルバイ。その堅牢を国王も理解している。民を、兵士を死地に追いやったのは自分なのであると、ウルベア地下帝国の国王ジャ・クバは己を責めた。
 王は追い詰められ、一つの命令を下した。
「何としても、ハルバイを陥落させよ」
 宰相として傍に控えるグルヤンラシュは、深々と頭を下げ『御意』と一言応えた。
 そして間も無く、ハルバイ陥落の知らせが届いた。その報告は国王の想像を超え、己の何かが壊れるほどの衝撃を与えた。あの堅牢なるハルバイは一夜にして燃え尽きた。偵察用の魔神兵が映し出した映像には、崩壊して1000の年を経たかのような廃墟が延々と映し出されていた。
「ハルバイの民は何処へ消えた?」王が問うた。
「凄まじい熱波によって、蒸発するように一瞬で燃え尽きたのです」開発に関わった博士の一人が答えた。
 王は言葉を失った。多くの兵の命を奪った憎きハルバイ。そのハルバイが地獄の業火のような熱により、この世に存在できぬ死に様を晒したことが王にとって表現出来ぬ程の衝撃として走った。映像に残るドワチャッカでは有り触れた台所の釜が、王の目に映る。
「これで、ハルバイ攻略に命を落とす兵がいなくなったのです。喜ばしいですね、陛下」博士の一人が言った。
 ハルバイの民が同じドワーフであることを釜から感じた王は、胸が張り裂ける思いだった。そう、ハルバイ攻略で命を落とすものはもういなくなる。喜ばしい。確かに。だが、ガテリア第二の都市であるハルバイの民は何千人といたはず。それらが残らず蒸発した? 誰一人生き残ることも許されない。我が国の兵士の命を奪ったもの、奪わなかったもの、小さき子供、生まれたばかりの赤子、罪もない存在までも余さず殺した。息が苦しい。王は霞んだ視界に見える手が血に塗れているように見えた。
 王の描いた陥落は、多くの兵を捕虜とし、民は支配下に置く程度。虐殺など、望んではいなかった。
「ハルバイを陥落させた兵器の名は何と申す?」王が絞り出すように問うた。
「復讐の月と名付けたのであーる」誇らしげな博士の回答に王は『そうか』と呟いた。
「復讐の月の研究に携わった者を、ウルベア地下帝国より追放する!」
 謁見の間がざわついた。ハルバイを陥落させた英雄である博士達が反論し、兵士達も動揺に互いの顔を見合す。
 国王は玉座から立ち上がり、今まで誰にも見せたことのないような激昂を表した。いつもは温厚な声色が、破れ鐘のような怒号となって玉座の間に響き渡ったのだ。
「我は命じた! ハルバイを陥落せよ、と。故に、命令に忠実に従った研究者たちを殺めることはせぬ! しかし、今後、このような非道なる虐殺を行う兵器が、ドワチャッカ大陸にあってはならぬ! その者達を追放せよ!」
 優しき王が臣民に初めて見せた剣幕に、兵士達は慌てて博士達を取り押さえ連れて行った。博士達の反論や不満は扉が閉まるまで続いたが、王は英雄に対して無体なことをすると多くの兵が同情を寄せた。王は荒く息を吐き、崩れるように玉座にもたれ掛かった。
 グルヤンラシュ。王が呼びかけると傍に控えた青年に耳打ちをした。
「かの者たちに十分な報酬を。彼らは我が命に従っただけなのだから…」
「承知いたしました」青年はそう応え、静かに謁見の間を去っていく。王は謁見の間から人払いをした。護衛の兵はせめて一人でも御身の傍にと言い募ったが、王は頑なに退室せよというばかり。王の傍に控えることを許されたのは、かつて王が信頼を寄せた技術者が献上したカラクリのみ。誰もいない真夜中のような沈黙の中、王は玉座の上で項垂れていた。
 王がようやく頭を上げると、王の健康記録を取るだけの機械が王を覗き込むように傍にいた。その電光が発する緑色の光の奥に、王が引き留めたかった背中が見えた気がした。人々の生活をより豊かに。そう命じて献上された最初のカラクリ。このカラクリから多くのカラクリが世に現れ、人々の生活は確かに豊かになった。地を耕し、鉱山を拓き、街の治安を守り、そして…民の代わりとして派兵されるようになった。
 王はカラクリをそっと撫でた。毎日と磨いた表面は冷たく、指で触れると微かに駆動の振動が伝わってくる。
「真の豊かさとは…一体、何なのであろうな?」
 人々の生活をより豊かに。そう命じて応じた男は、今はもう敵国であるガテリア皇国にいる。今回のハルバイの陥落は、おそらくガテリアにとっての引き際を奪ったことになるであろう。戦争は何方かが倒れるまで続くであろう。たとえ王が戦争の指揮から遠ざかったとしても、宰相がガテリア皇国との戦争の指揮を取っていくだろう。宰相はガテリアとの戦争に対して強硬な考えで、民の言葉もあってか和平を考える人物ではなかった。
 誰に。王は喘ぐように口元を動かした。
「誰に話せば…共に歩んでくれるのであろうか?」
 カラクリはぴぴっと電子音で返す。その様子に王はふと笑みを漏らした。

 王が真の豊かさを語るに値する相手。それが敵国の皇子であると知るのは、少し未来の話である。


ソウラとの繋がりを考えるためにちょっと一筆! 気持ちを整理したいために一筆したので、出来は勢い。
ジャ・クバ国王好きだなぁ。優しそうな人で、存命中に会ってみたかった。

拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございました!
PR

イベントで『これは嫁に行ける!』と確信していた委託された子達を嫁に出すことができず、ショックから立ち直れない稲野です。
……はぁ。





そういえば、天地雷鳴士始めました!(切り替えた)
いや、どうにも最新verのボス、HP削りきれなくて、HP半分切ったあたりで攻撃激しくなって勝てませんでした。これはどう頑張っても現状じゃ勝てない物件だと思って、有用と噂の天地雷鳴士を育てることにしました。
ちなみに、最新verのボスは戦場バタバタの熱い戦いでした。あれもこれもすることいっぱいで、勝てたの奇跡なんじゃない?って戦いが矢継ぎ早に繰り広げられました。本当に濃厚で、DQ最高峰のボス戦でした。ビャン君の勇姿が見れたので、とりあえず目標は達成してネタバレ解禁してます。

さらに、そういえば。TOVがSwitchに来るそうですね!買うわ!!!

ツイッターのフォロワーさんが7竜3プレイしてたので、一筆。
うちの青い鳥は初代も2020もかなり踏襲した内容になるので、あまり万人ウケはしないです。私が楽しい物語ってやつです。
この時期の優真くん、眩しいなぁとか思いながら書きました。青春ってやつです。

7竜3も一気にがーって書いて、後々ばしっと修正したいですね。
ちょこちょこ修正入れてて、三歩進んで二歩下がる感がじれったいです。
美味しいところだけつまみ食いするような書き方ができないのって辛い。TOVはなぜそれができたんだろう。謎だ。



ツイッターにも告知しましたが、こちらでも。
もう荷物を持ってイベント会場に行けば、とりあえずイベントに参加できる程度に荷造りを済ませました。
今回はイベントの規模を鑑みて、そして、赤ブーさんの宅配搬出不可という変更に対応するためにトランクで運び込む形にしてあります。あと、アフターで何持って行けば不明ですが、とりあえずスケブと色鉛筆などの筆記用具は持ちました。
当日どんな感じになるんだろうなぁと朧げに思いながらも、今月後半はすでに色々とイベント盛りだくさんです。やらねばならぬことが色々あります。

本腰入れてぬいぐるみ開発始めてます。
現在桜文鳥の開発始めたんですが、もふみが尊いです(語彙崩壊)

そういえばフォロワーさんがセブドラ3の話題をしていたので、再プレイしたいと思ったんですがソフトないなーあれー?
とりいそぎ。内容が内容なので反転してません。

07:56 コメントを送りましたが返事が無いので…の方
>>申し訳ありません! 折角送っていただいたコメント、確認できておりません!
 リアクションがなく不安な思いをさせてしまい申し訳ありません。
 もしお手数でなかったら再度送っていただき、拍手で構いませんので送った旨と送った方法をお教えください。
 よろしくお願いします。


Copyright © ハコの裏側 All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog
忍者ブログ・[PR]