ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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良いかね、諸君! 頭を打って外傷がなかったとしても、数日間は要観察なのである!!それはなぜか。衝撃で脳血管が傷ついても出血が少しずつだった場合、症状が現れるのは衝撃を受けた直後ではなく暫く後に現れるものなのです。
病院に救急搬送かけないんなら、普段より注意するんだ!お前の感じた『いつもと違う』が目の前の利用者を救う!!!!

こんな唐突に鳥山明先生の訃報を聞いて、ショックで何も浮かびません。
開幕でテンション上げてみたけど、とてもとても気持ちが上がりません。テンションは消費されてしまいました。テレビでは訃報がずっと続いていて、心の整理がつきません。すぎやま御大はご年齢がご年齢だったので覚悟はありましたが、鳥山先生はお若かっただけに衝撃が凄くてですね。
テレビにドラゴンボールの映像を流れた瞬間、さっと横切った死の予感が、瞬き一つ後には訃報の報道として突きつけられるのは大変きつうございました。

私の鳥山先生は、おそらくアラレちゃんあたりかもしれません。
しかし、幼い頃の私はテレビに興味がない子供だったので、アラレちゃんもドラゴンボールもテレビに齧り付いて夢中で見る感じではありませんでした。テレビでたまたま流ているアニメを見ているという感じで、この番組を見たい!という感じではありません。
それでも、元気なアラレちゃんが、悟空の奔放さが、とても記憶に残っていました。最も古いアニメ鑑賞の記憶は、確実にアラレちゃんです。
実はドラゴンクエストも、ロトの紋章からです。ゲームからではなく、友人が貸してくれたガンガンで読んで知ったのです。ドラゴンクエストというか、ロトの紋章として、このジャンルに足を踏み入れたのです。ダイの大冒険も10巻くらいまで読んでたんですが、なぜかドラクエって認識ではなかったんですよね。
ですから、初めてSFC版ドラゴンクエスト5のパッケージを見た時、ドラゴンクエストのコミカライズであるロトの紋章やダイの大冒険の印象は一切なく、アラレちゃんやドラゴンボールの印象も環境が変わって経過した年月で消えてしまっていました。偉大なる鳥山先生という先入観は、一切なかったのです。
ただただ、鳥山先生の絵柄に惹かれた。
一瞬で心が掻っ攫われた。
これは絶対に面白い。
そう確信させるものが、あったのです。
5主人公が遠くを見つめる後ろにいる、キラーパンサーとビアンカ。そして背景として描かれた世界が、とてもとても魅力的に写ったのです。
本当に鳥山先生は、ドラゴンクエストの世界を正確に描き出していたと思います。そのゲームの世界の雰囲気を、世界を、たった一枚のパッケージに描き出す。先生以上にドラゴンクエストの世界観を描き表せる人は存在しないと、思ってしまうのです。DQ10オンラインのver6からのパッケージデザインは鳥山先生ではないので、どんなに絵柄を似せた人が描いても、余計に先生の力量を感じて比べてしまいます。

先生のご冥福を祈っております。
しかし、祈りながらも元気玉のように輝く束られた多くの尊敬を見下ろして、笑っておられそうな気がします。仕事柄お看取りの瞬間の最善を目指すものですが、看取った後も晴れやかで穏やかな雰囲気が残されるのはお人柄あってでしょう。静かに涙を浮かべながら悼む皆様の心を、鳥山先生の明るく飄々とした雰囲気を包んでいる。残された者の肩を抱き、背を叩くようなそんな前向きさ。誰もが先生にお会いしていなくても、作品に色濃く反映された先生を読み取っている。
こうありたいものだと思います。
ドラゴンクエストの創作を趣味であれしている以上、先生が描いた表紙を飾るジャンルに泥を掛けないクオリティを目指して精進したいものです。今より明日の創作が素晴らしいものであるように、ドラゴンクエストの世界が素晴らしい事が誰かに伝わる、そんな前進の果てに先生のような表現があると思っています。

素晴らしい作品をありがとうございます。
先生の作品に触れて生きれこられた幸運を、嬉しく思います。

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