ハコの厚みはここ次第!
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■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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「あいつらに気を遣われたのでしょう」
『魔法生物に関わる一切を錬金してはならない』と『時の指針書』に書き込まれたのが、災難の始まりであった。
魔法生物とは錬金術で生み出された生命体の事で、エテーネ王国の民の生活に深く関わっている。ゴーレム型は力が強く建築現場で重宝され、ももんじゃ型は愛玩用として親しまれている。魔法生物はエネルギーや損傷の修復を錬金術に頼っていて、全ての錬金を禁じられる指針書の言葉は実質、魔法生物に対する死刑宣告だった。民の反発は強く、大挙して軍部区画に押し寄せた程だ。
それを鎮圧したのが指針監督官だ。
『時の指針書』が正しく履行されているかを監督する特務機関に所属する彼らは、最初は民に丁寧に説明し魔法生物を回収していった。『時の指針書』に書かれた事を履行する事がより良い未来に繋がると信じているから、最初は感情に任せて反発した民も大半は魔法生物を指針監督官に提出した。指針監督官に提出した後どうなるかわかっていても、自分の手で破棄する事は恐ろしいのだろう。最終的に魔法生物の代わりとなる、魔法具を無償で提供される形で住民は納得していった。
最後まで抵抗したのは、魔法生物を作り出した錬金術師達だ。
エテーネ王国の最先端の錬金術研究を行う王立アルケミアは、大規模な摘発が行われ強奪に近い形で回収されたと噂に聞く。王都キィンベルで魔法生物を所有する錬金術師も、次々と魔法生物達を取り上げられていった。
私も三体の魔法生物を所有している。
王立アルケミアで不老長寿の研究をしていた頃から、様々な研究を手伝ってくれた三兄弟だ。所長ヨンゲの方針で不老長寿の研究の予算が打ち切られ、暇を言い渡されたが、彼らは私についてきてくれた。おっさん。おっさん。と可愛らしいドラゴンキッズの足をちょこちょこ動かして付いてくる三兄弟はとても愛らしかった。
私は彼らの為なら全てを捨てて、自由人の集落に行く事すら考えていた。
そんな矢先だ。
『旅に出るドラ。探さないで欲しいドラ』
テーブルの上に置き手紙一つ残して、三体の魔法生物達は姿を消してしまったのだ。
「家を出て行ってから、キィンベルの隅々まで探しましたが見つかりません。指針監督官が何度も我が家を捜索しにくるのですから、彼らも見つけられていないのでしょう」
では、王都の外に…。
顰められた声に、私は頷いた。
魔法生物は王都の外には出ない。何故なら、王都の外には魔法生物達にエネルギーを補填してくれる、錬金術師がいないからだ。自由人の集落になら錬金術師はいるだろうが、たどり着く前にエネルギーが切れるか魔物に壊されるかのどちらかだ。
それ故に、指針監督官は王都の外に捜索の手は伸ばさない。
「あの子達は寿命の長い竜の研究の為に生み出した魔法生物なので、ドラゴンキッズと同じ能力を備えています。エテーネ王国領の魔物達に殺される程、弱くはありません」
衝撃に対する耐久力も病気に対する耐性も、一般的な魔法生物よりも強い。さらに三兄弟は我々と同じ食事から補給出来る。年月を経れば成長するし、子孫も残す事も可能かもしれない。不老長寿の研究をする上で行なった仕様が、三兄弟にキィンベルを出奔させる事ができたのだ。
なぁんと、紅竜達の記憶も同時進行だぜ!死しか見えない!!!!
すでに破綻している箇所もあって、真っ青だな!(時期的に執筆前に確認できたかすら謎)
修正が今から掛かっています。
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
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