ハコの厚みはここ次第!
■ Calendar ■
05 2025/06 07
S M T W T F S
7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
□ search □

 女神が降り立ったと言われ、ハイラル最大級の大聖堂が建てられた台地。宿場町から階段を抜け大聖堂へ至る参道は美しい石畳が敷かれ、煉瓦を積み上げ白い漆喰を塗り重ねた美しい道が整備されている。参道の傍らには聖堂の預かり手である聖職者達の建物があるだけで、台地の殆どは手付かずの自然が残されている。天を貫くヘブラよりも低くとも防寒具なしで登るのは無謀な雪山に、心の臓を止めるほどに澄んだ雪解け水の湖。森は鬱蒼として多くの命を育み、魔物達でさえ我が物顔できぬ原始のままの世界がそこにある。
 そんな大聖堂から少し離れた場所に、使い込まれた丸太を組み合わせた頑丈な小屋が一つ。見晴らしのいい平原にポツリと生えた大樹の木陰に、ひっそりと隠されるように建っている。
 しかし、隠れる気がないと言いたげに、一定の間隔で音が朝霧の中に染み渡っていた。
 音の主はぶおんと無骨な樵の斧を振り上げ、切り株の上に置かれた不揃いな木の上に振り下ろす。慣れぬ者なら木の上に斧を当てる事すら難しいのに、音の主にかかれば子供でも出来るように易々と薪にかえてしまうのだ。
 大樹の樹皮に似た渋い色合いのシャツの上に、丈の短いフード付きの短い外衣。緩く波打つ真っ白い髪を一つに結わえ、滴る汗を使い込まれた手拭いで拭う。
「起こしてしまったかね?」
 その顔は威厳溢れる皺が刻まれているが、立派な体躯から溢れる生命力は若者のそれである。厄災ガノンの襲撃により辛くもハイラル城から撤退したローム・ボスフォレームス・ハイラルに見上げられた、若きリト族は小鳥のように喉を震わせて笑う。
「リト族の朝の早さはご存じでしょう?」
 他の種族と比べれば夜目が利かぬリト族は、夕日が沈む頃に眠り朝日と共に目覚める。勿論、リト族のみの集団なら不寝番も行うが、他の種族と行動を共にする場合は免除されることが多かった。
 枝から飛び降り、翼を一つ羽ばたかせてふわりと降り立ったリト族の英傑リーバルは、丸太の周囲に転がる沢山の薪の一つを手にした。申し分ない大きさの薪は、小屋の脇に積み上げられて乾燥されるのだろう。
「精神を研ぎ澄ますのに、薪割りは丁度良くての」
 そうなのですか。リーバルは当たり障りない相槌を打った。
 リト族は薪割りという重労働を、里の近くの馬宿に住み込むハイラル人に委託していた。リト族自前の暖かい羽毛のお陰で夜に火を必要としないが、食事の支度で薪は必要だったからだ。こーん、こーんと薪を割る音は、リーバルの望郷を掻き立てた。
 リーバル。リト族の若者が畏まる前に、王は二の句を告げていた。
「共に狩りに行かぬか?」

なんかアストルティアの星の執筆乗らないし、厄災の黙示録面白かった記念に10本くらいは書きてぇなぁくらいは思ってます。
私はハイラル王のめっちゃパワータイプでつよっっっっ!!!!ってなった人です。
両手剣で横殴ってガーディアンよろけさせそうで、その白髪はわざと色抜いてるんじゃないですか疑惑がある。めちゃんこ筋肉ついて強い。

拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!

Comment
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
pass

Copyright © ハコの裏側 All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog