ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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ありがたくもお誘いいただき、コロナがあって、突発性難聴やって、初めてのコンサートです。嬉しいし感慨深いです。
稲野はNHK交響楽団のコンサートは初めてでしてねぇ…。
手持ちのCDも公式ゲームで使用されてる東京都交響楽団がほとんどで、4だけロンドンフィル版と、実はN響がドラクエを演奏した事があってCDの存在も知ってるんですが持っておりませんで…。実質初のN響ドラクエな訳ですよ。
しかも、DQ小説同盟の盟主殿である朝来さんと、先輩サイト管理人であるヤミーさんとご一緒です。お世話になってる方々で、頭上がりませんー。

今回はコンサートの感想がメインになります。



会場は池袋の東京芸術劇場!席は三階だったんですが、高所恐怖症の人とか胃が縮み上げってしまうのではないかという高さ。とても大きなホールです。さすがに楽器が大きくて間隔をあけてるコントラバスや打楽器、大型管楽器は見分けがつきますが、中央のみっしり集まってるあたりだともう楽器の判別がつかない距離です。うーん。オペラグラスを本格的に買うべきか悩んでしまいます。
他の楽団のコンサートだと舞台いっぱいみっちりに席が用意されている印象なので、わりとこじんまりした席の印象に『少数精鋭か…さすがNHK…』とか思っていました。
演奏会のチラシだけで「袋に入ってる…」と思わずつぶやく厚みです。

物販もなかなかの品揃えで、すぎやま先生が手がけたドラゴンクエストのCDは全部揃ってそう。私も見たことないCDあります。もちろん、今回演奏されるエルガーやストラヴィンスキーのCDもあるのですが、ちょっと勉強が足りないので見送りです。
でもNHK交響楽団だから、歴代大河の主題曲アルバムがありましてねぇ!(あんまり大河見ていないんですけど)買いました!!!

開幕は5の序曲。勢い迸る太鼓と、シンバルが沁みる。CDだとそこまで前に立たない、いや、立てないこの二者の演奏に、コンサート来たなぁ!!!!!と思います。都響版だと太鼓がないのか、太鼓ばりばりに効いた序曲良いなって、拳を握っちゃいましたよ。

エドワード・エルガーより子供の魔法の杖
他の楽団と違ってドラクエと銘打っても、ドラクエ以外も演奏されるので事前に聴き込んで参りました。事前告知されておきながら、知らない曲だと楽しめないと辛いですし。やはりクラッシックを基盤に作られたドラクエの音楽に馴染んでいるだけあって、結構すんなり行けてしまうのに助けられます。
序曲の疾走感というか爽やかさが聞き込みのところでも好きだったんですが、音の透明感というか軽やかさ嬉しいですね。そこからメヌエットの重み。腹の底に響く重低音に可愛らしく跳ねる高い音。最後に向かって盛り上がっていく感じ、求めるものに応じてもらって音出してもらって救われるー!とか思いながら聞いていました。

4から海図を広げて
海の雄大さよー(天を仰ぐ) 重さでも盛り上がりに強弱がついていて、大きく広がる感じのところでわあーーーっと音を感じると思わず涙腺が緩んでしまいます。
栄光への戦い
あああーー!ピサロ様戦ですね!
もっきんーーーーー!!!ですよね? 木琴響いて最高です!!!!!!最後決戦に燃える闘争心の上にバチ振り下ろして火花ばちばちに飛ばしてほしい!管楽器も吹いてー!吹いてー!!腹の底に響いて!コントラバスめっちゃ弾いてて見ていて気持ちいい!うおおおおお!!!ピサロ様ーーーー!!!!
スピードが上がってる!!!!?????
いや、これ、都響やロンドンフィルよりちょっとだけ早い!!!!!!!(後で同行者の方々からN響版は早いと聞きました!)ゆっくりの重厚感とは違う、戦いの緊張感!!
燃えるーーー!!かっこいいいいいい!!!!ありがとうございます!!!!!!!

次はストラヴィンスキーの火の鳥
こちらも事前に聴き込みやってます。私の中では火の鳥はハーメルンのバイオリン弾きに出てくる、勇者ライエルの主力曲です。ピアノを弾く勇者だったので、ピアノが似合う曲なのかと思ったら、意外にそうではない???やはり普通召喚は『火の鳥』で火力増加の時とか『魔の踊り』とかそこらへんなのかとか、首を傾げながら聴き込んだものです。やはり文字だけじゃなく、実際に聞くといいものです。
そんなストラヴィンスキーは、個人的にとても好み。
『カッチェイ王の魔の踊り』は開幕の大きな響きに続く激しい音楽に、決戦にふさわしい。DQも戦闘曲が好きな人になら推せるし好きになる曲!技量の高さを魅せる演奏に、盛り上がりが天井知らずに上がり続けてこちらもテンション上がるのが止められません。
そんな暑くなった気持ちをクールダウンするように、子守唄に移行します。
いやもう、小さい音が細波になって紡がれる音がすごい。素人的には大きい音!響く!すごい!ってなりがちで、小さい囁くような音をあまり気にしていなかったんですが、意識を吸い込むような小さい音を全面に出して子守唄ーって感じでした。
終局はDQのフィナーレを連想させる希望溢れる感じが好きでしてねー。音楽に光を感じる。盛り上がっていく音に、希望を浴びてるーと目を閉じました。


第二部はDQ3なんですが予定時間が38分と記されていて、行けるか?いや、行けるか…と首を傾げていたんですが。
名探偵朝来殿『これは1987年版と書いてあるので、ローリングダイスとか追加された分がないだろうと思うので、この時間なんだと思います!』と名推理ぶりを遺憾なく発揮し、見事的中しております。すばらしいー!
序曲が開幕5の序曲と聴き比べできて、贅沢です!全体的にしっとりと落ち着いた3も良いですよね。
王宮のロンドのバイオリンの明るい響きが遺憾なく発揮されて良いし、世界を回るで世界一周を感じられる。ピラミッドが若干早いような気がして、これはプロのカスタネット!?と目を凝らしました。
3のほこらは稲野的に上から数えたほうが早いくらい、神秘的な感じが好きな曲でしてね。開幕から神聖さや神秘さを惜しみなく響かせてくれてありがとうございますってなります。
追加の曲がないからか、やや駆け足に感じます。
おおそらをとぶは本当に涙腺をこじ開けてくれる。うつくしいとか、こうごうしいしか、語彙が出てこない。
ここから戦闘の鉄琴!!鉄琴!とか拳を握りながらの、アレフガルドの物悲しさでゾーマ戦に備えます。アレフガルドのハープは当時の銀の竪琴を携えた吟遊詩人ガライを思うと、アレフガルドに実際ある楽器の響きに最も近いもので荒涼と広がる人類の終わりに響く竪琴の美しきものがなしさよ…と感慨深く思います。
勇者の挑戦!あぁー!アレフガルドの物悲しさから唐突にいきなり、雷が落ちるかのように響く開幕。がんがんと上がって熱を帯びていく演奏。激しい指揮者さんの動きよ!最後に拳を振り上げた時も、自分も内心大喝采でした。
そこからのそして伝説へ。ドラゴンクエストのコンサートだと良くアンコールで流れるので、もう、演奏会終わっちゃうって名残惜しさしか感じない。火の鳥の終曲と同じくらい希望に溢れた終わりなのに、あぁー、終わる、終わってしまう……。

アンコールは5の序曲に対しての選曲、結婚のワルツ!!!!!!!!!!!!
あぁあああありがとうございます!!!!!!!!
正直、アンコールの常連である『そして伝説へ』が既に演奏されて、何がアンコールで来るのか疑問でした。しかし、完全にすぎやま御大のドラゴンクエストを聴いて愛した人達が、最高の解答と答えるアンコールです!!!!!5で始まり5で終わる。これ以上のアンコールは存在しない。ありがとうございます!

最後に指揮者の方が楽譜を上げた所で、会場全体が感動に震えたことは間違いない。
最後に指揮者台に残された真っ白く輝く譜面が、一分ほど目を離した隙に消えていて、すぎやま御大を想わずにいられませんでした。こうして演奏され、聴き継がれていく時間が末長くあってほしいものです。

NHK交響楽団の皆様、素晴らしい演奏をありがとうございました!!!!


昨日の拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!

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