ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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さて、稲野の『着物を着るぞ!』の二番目くらいの動機づけ。家にある振袖の着物です。

稲野は実際に振袖着なかったので母の振袖なんですが、もう、母も二度と着ないだろうという雰囲気の代物です。ただし、母が成人式に着た物であるので、当然うん十年前の代物である。当然、着物初心者稲野。最初に見た数ヶ月前は襦袢の認識がなくて、なんだこのピンクの着物???って認識でしたよ。えぇ。実際にそれくらいの初心者です。みんな優しく教えてほしい。
ピンクと白のふわーんとしたベースカラーに古典柄が浮かび上がる、稲野には圧倒的にでかい襦袢である。腕を下げたら裾が地面に触れます。母の背丈は高いので、全体的にでかい。とりあえず風通しはしたのですが、虫食いもなく、目立ったシミは稲野の目からも無いように見える。襟首の汚れはうん十年前なので致し方ないが、それでも保存状態は大変良いと思われる。触ると良い感じなので、とっても良いものなのだろう。たぶん。
この時の稲野は祖母が母の為に仕立てた振袖だと思っていた。
なので、このまま捨てるの勿体無いなぁと、ケチ根性から思ってしまったのだ。
何せ、母は稲野が着物を着る事に関して、『着物着るのマジで大変だよ』的な突っぱね方をされて『 全 く 』歓迎されてない。これが『稲野ちゃんお着物着るの!!??着た姿見るの楽しみだわぁ!!!!』くらい喜んでくれる親族がいれば、ちょろいんでほいほい前のめりになっちゃうんでしょうけど、実際はそんな親族はおらず、家人には全く歓迎されてないので気持ちは地面擦ってます。
母の言い分はわかるのだ。
お着物着るのだって洋服に比べれば大変だし、着て行く機会がどこにあるよ????保存も管理も大変だよ????最終的に苦労するのは稲野、お前なんだぜ????ってなるわけです。
わかりみがすぎる。
いや、でもさぁ。着物、おもしろそうじゃん? 着れそうだったし。洋服じゃ絶対あり得ない柄が、着物ってだけでオッケーになるとか魔法以外なんとする。アロハ柄だって受け入れる包容力だと思うと、面白そうってなるわけです。

ただ、振袖のお着物はちょっと紋が入ってる格調高い物で、イベントに着て行く気安さはないので、まずはお襦袢から手を入れて行く。(ただ、振袖にしては随分と控えめクラシックなので、着物に慣れたら手直ししたいとは思ってます)
逆を言えば、お襦袢手直し決めたら後には引けない訳である。着付け体験とは全く違うのです。

母に襦袢を直して着ても良いか恐々聞いて許可を貰った稲野、呉服屋さんで見ていただく。
呉服屋さんはいつもお世話になっております、きものやまと様。一応、お着物を直すサービスがあるのは調べております。
過去二回案内してくださった店員さんが、着物着てて決まってんなぁー! お着物で接客してくれるとか、漫画の中だけのお話かと思った。縦縞の細い白いラインと角帯っていうんだっけ、濃いめの色でフォーマル感なんだろうか。手首が出るところに腕時計のゴツい感じがガチ目にかっこよく映えるので、スマホに駆逐されがちな時計業界はもっと着物業界とお話をした方がいい。以上を『お着物かっこいいです』と一言に圧縮してお伝えする。はぁー。語彙の敗北。

そんな店員さんより、提示された見積もり案は3つ。
1・襦袢を解いで洗浄して、現在の自分の大きさに仕立て直す(ミシン縫い)
2・襦袢を解いで洗浄して、現在の自分の大きさに仕立て直す(手縫い)
3・襦袢を解かず、洗浄なしで、現在の自分の大きさに生地を詰める

現在は研究されたミシンのお陰で、手縫いとの差はそこまで無いとのこと。当然、文明の力は大きく、ミシン縫いの方がお安く出来るそうです。3は洗浄の手間がないにも関わらず、1のプランよりも見積もりが高くなってしまっていました。
値段は、新しく反物からお仕立てした方が安いんじゃないかってお値段。まじか。そんなに高いんか。手直しして母の着物を着ようという決心が、ケチ心に突かれてぐらぐらどころか倒れそうです。
そんな中で、見かける感じクールそうだった若い女性店員さんが横から見ていて一言。
「すごく良い絹ですね。このレベルの絹でお仕立てしたら、すごいお値段になりますね…」(さわさわ)
素人でも良いと思ったが、そんなに良いのか…!そりゃあ、うん十年前と今では色々と違うんでしょうが、そんなにすごいのかぁ(さわさわ)
うん。やっぱ。着よう。
こうなると、やっぱうん十年箪笥の中にしまわれていたので、洗って着たいですよねぇ。

1を希望してお願いをしていると、横に別の着物を着た男性が立ってる!!??
誰っ!!!!???? 初回の時も、一回目の着付けレッスンの時も、居なかったですよねぇ!!!????
「レッスン中で頑張ってらしたので、ご挨拶が遅れましたが、店長です」
店長!!!????? 呉服屋って店長挨拶くるの!!!???
朗らかで面白系な店長さん。こりゃあ、お店も和気藹々として良い雰囲気なんだろうなぁと思ったりします。仕事の経験上、上司の色が職場の空気に出るものだと思っています。

なぜか流れるように反物を合わせる事になり、いつの間にか鏡の前で『これ、漫画で見た奴! こうなってるんか!!!!!』と感動したりしてた。実際に漫画で合わせてるの見ても、どうなってるんだ????ってなったが、反物ならではの柔軟性で一筆書きしてる感じ。すごい。昔の人頭良すぎだな。
クール系な若い子がここでおすすめ説明に熱が入ってきて、すげぇ、めちゃくちゃ着物好きってのが溢れてる。光の加減で柄が出る兵児帯?とかいうの、すごく良かったです。そういうの好きですよぉ。帯締めも絶対自分なら選ばない組み合わせでも、合わせてみるとすごく良いの着物マジックすぎる。
情報過多すぎて頭から煙が出そうです。皆、好きなお着物ってどう選んでるん???

最終的に支払いが終わるか終わらないかくらいのタイミングで、採寸をしていただき(店員さん、楽しかったんだろうなぁー。先にしてほしかったぞ)、無事、母のお襦袢はお直しの旅へ送り出す事ができました。
……………お襦袢の直しをお願いするだけの、つもりだったんだがなぁ????

………多分。着物の押し売りとか巷であーだこーだ言ってるのって、こういう状況なんだろうが、これは受け手の印象でかなり左右されると思う。
私は超絶着物初心者だし着物を着るのにケツイガミナギッタ感じで腹括ってるが、そこまで購入に前向きじゃない人はこの状況を苦痛に感じちゃうんだろうなぁ。なんというか、店員さんは絶対着物好きだし、似合うだオススメだっていうのはかなり善意で言ってるし、稲野はその善意を利用してどんな組み合わせが似合うだなんだと聞いてあんちょこの中身みたいなものを聞き出しているわけですよ。わりーやつだなー。
その善意を買わないという事で拒絶することになるので、自覚なしに罪悪感感じて負の感情になってくのかなぁ。
前向きじゃなくても相手のおすすめコーデ聞いてきゃっきゃできる心の余裕があれば良いのになぁとか思ったりする。まぁ、あとは時間なんだろうなぁむにゃむにゃ。

この後、母が着物の話題を振ってくれて聞いたのだが、振袖は母が自分で買って仕立てた物らしくにひゃくまんえんしたらしい。にひゃくまんえん???????

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