ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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OCTOPATH TRAVELERと同じ系譜かって思う、英文字下線タイトル。とはいえ、さらっと聞いた限りではOCTOPATH TRAVELERとは違う感じのようです。エニックス時代から慣れ親しんだRPGを作っているスクエニ信者の稲野ですので、『日常×冒険 RPG』というジャンル説明からまぁ、通っとこうかな!って感じで購入しました。

新大陸の開拓の為に募集された移植者である主人公。男性であるのは固定で髪型が3種類と、キャラメイク要素はほぼないと言う感じです。グラフィックは整っており、首都エレビアを横スクロールで移動する為に奥行きなどの作り込みがかなりされています。その代わり横スクロールなので、行動範囲はそれほど広くありません。
このゲームでは何をするにも、お金がかかる(ただ、全体的にお金の桁は一つ減らしても良かったのではと、思わなくもない)。何かすることに困ったら、まずは仕事をして稼がねばなりません。
仕事の内容によってステータス経験値が上昇し、肉体労働なら筋力が、事務仕事なら魔力が上がると言った具合です。また、肉体労働では頭を使わないので魅力が減少し、事務仕事は動かないから俊敏が低下するといった減少も盛り込まれています。これに曜日ボーナスという特定のステータス経験値の伸び率が倍になるボーナスがあり、この『ボーナスは上昇と減少両方に反映される』という驚きの仕様。この経験値が一定数に到達するとステータスランクが上がる。つまり、主人公本人に設定されたレベルとは別にステータスにもランクというレベル概念が設定されており、主人公の力がより増強されます。仕事と曜日ボーナス、主人公の体力気力と相談しながら仕事をしてお金を稼ぎながら主人公を鍛えていきます。
気力体力の回復の仕方はさまざまで、仲間との交流から風呂に入るまで色々。お金が何かと必要なのでお財布と相談してください。
さて、稲野はドラクエで育ったエニックス信者。レベル上げは戦闘でするものと、骨の髄まで染み込んでおります。実はときメモやパワプロはプレイしていないのですが、この作品の育成ってそっち系なのかなって思うんですよね。つまり、行動を選択してステータスを上げる。戦闘やミニゲームなどステータスを上げる為には何らかの頑張りを求められてきたRPGをプレイしてきた稲野にとって、選択だけて上がるステータスは物足りないのです。この感覚はスクエニというメーカーを支持して購入していたプレイヤーには一定数存在するでしょうし、面白くないという評価の原因である可能性は大いにあります。

あと、たぶん、面白くない原因ででかいやつ。
主人公の選択肢がない。
無限ループをお家芸に持つスクエニの作品なのにさ、「はい・いいえ」じゃなくて「はい」しかないんだよ。例えば仲間が「みんなで頑張ろうね!」って盛り上がってるところに、主人公の返事としての選択肢が「そうだね!がんばろう!」しか出てこない。これは愕然もので、選択肢一個なら選択肢としてプレイヤーに提示する必要もないし、極論でFFのような主人公には名前も性格も既に設定されていてプレイヤーには映画を見せるようなゲームであった方が全然マシ。
本当になんで選択肢なんか出してくるの? 一個ならお伺い立てる必要ないでしょ?
最近のドラクエなんかは手が込んでいて、「いいえ」を選んでも「はい」を選ばせるようあれこれしてくれる。せっかくパラメータがあれこれできるゲームなんだから、いいえを選んで友好度が下がったって良いのですよ。
もちろん、一個だけの選択肢を出してくるゲームシナリオも確かに存在するが、そういうのはここぞって時の演出として使ってくるものです。このゲームでは普通に選択肢一個を出してくる。
これはゲームとして大変白けると思う。面白くない、つまらないと言われても擁護できない。

最近は全部ボイスをつけるのではなく、定型文のボイスを被せるのが流行っているらしい。
例えば買い物をしたとして店主が「ありがとうございます」というテキストが出る仕様として、男性だったら威勢のいい声で『まいど!』とか、女性だったら嬉しそうに『また来てね』とか声が添えられるのだ。この世界は外国語みたいで、ダンケとか聞こえるからドイツ?とか思いながら聞いています。多分、最初の言語選択で、選んだ以外の言葉が選ばれるんだろうな。
結構、この外国語が異世界感を醸してくれて、とても良いです。テキストでは伝わりにくい活気が伝わるのは、プレイヤーとしての没入感に良い影響を齎してくれます。

今作品のメインイベント『外征』。主人公が仲間達と共に未踏破地域へ行くことを『外征』と言います。目的は未開拓地域に踏み込み新大陸を踏破するものから、討伐、素材集めまでさまざま。目的によって達成条件は異なり、討伐素材集めは目標数の達成、踏破は目的地への到達になります。
しかしどのクエストであろうと、『外征』は日時が経過するごとに最大HPが減少していきます。この最大HP減少に抗う手段が『外征』中にキャンプをして食事をすること。食事をすることで最大HPを回復させ、継続的な『外征』を行い達成を目指します。更にキャンプで睡眠することで回復や危険な魔物とのエンカウントが発生する夜をスキップ出来る利点もあります。
ダルいなぁとか思いますが、職業を解放していくと結構忙しくなります。
この『外征』には目的地にボスがいるクエストもあり、その為に最大HPのコントロールが難しく、面白いところであります。このために、日常生活でしっかりと準備が必要になります。
戦闘も『外征』でしか発生せず、討伐依頼の仕事であっても戦闘は起きません。
戦闘はターン制で、チャンスから始まりチェインを重ねる事で大ダメージを生み出すというもの。これらは技にチャンスやチェインが表示されているので、それに従っていると分かっていくと思います(まだ、稲野も分かってきたかな?って感じです)

この作品で最も期待するのはシナリオです。
この大陸の謎にはまだ触れたばかりですが、面白いだろうと勘がつげるのです。ゲームクリア後に追記として最終雑感を添えたいと思います。


2023/12/27追記

全ての地域が解放され、陛下という一番偉い人の欲望がちらほら見えて不穏さが醸し出されています。陛下の懐刀的な存在がパーティ入りしてくれて終盤直前で裏切るのか不安になったり、陛下の欲望に修道士のお兄さんが反応して消されないかとか、色々と考えてしまいます。(パーティ入りした段階でこのゲームは裏切らないと思う。流石にオライオンさんが『正気に戻った』とか言うの似合わない)。まだ、核心がチラ見えした程度で、物語はそれほど進んでいない感じです。それでもやはりストーリーは面白いのではと勘が告げます。
しかし世界樹でさえ新階層踏み込んだら街の人がすごいねーって褒めてくれるんだから、ここでも新しい地域が解放されたら褒めて欲しかったなー。
雪山が解放されたあたりで『外征』の難度が跳ね上がり、環境適応という状態を把握します。この環境適応で難易度がガクンと下がって快適な冒険ができます。この環境適応は住民に仕入れた噂話を『会話』で振る事で得られる状態。正直、なくてはならぬ重要な状態なら、チュートリアルか何かで教えて欲しかった。あったのか?把握していなかった?
むしろ、後半の環境はどれも過酷で、この環境適応が必須なくらいきついです。
なので、噂が仕入れられないと『外征』が滞る。レベルが上がればゴリ押しできるのだが、それは適正レベルプラス10くらいの話なので、だいぶきつい。しかも噂も重複して手に入ってしまうため、狙った環境適応に関する話題が手に入るかは運が絡む。
情報屋が欲しい。あるのか?知らないだけか?
この環境適応の噂を待っている間が、非常に怠惰な時間です。
レベル上げもしていいんですけど、こう、物語一気に進められそう!って思った段階で足踏みさせられるテンポの悪さに心象は最悪です。
環境適応なしで、強行軍で進めよって話ですよね。はい。すみません。
あとは戦闘アビリティというか技の使い所が良く分からなくて、戦闘がよく分からない。現在は狩人主人公の五月雨矢で矢刺さり状態にして、火炎系の術でコンボ狙う戦い方です。あとは給仕の濡れ状態から釣り師の雷とか。しかし、このスキルの使い所云々を組む以前に、環境適応なしの強行軍の場合は給仕の回復増強と狩人や料理人の食糧調達というメンツを選ぶしかないですからね。もう、戦いは主人公のパワーでねじ伏せるしかない(仲間が40目前のレベルで、主人公50は超えてます)
次はきっとクリア後に追記できるはず。

2023/12/29追記
ついに全地域の蛮族平定して、解放!素敵なエンディングを迎えました!!!
突然のエンディング(仮)で、すごくびっくりしました。
だって、まだ全部のジョブ解放もしてないし、最終ジョブもぼちぼち解放していたので、終盤なんてまだまだ先のことだよ!まだまだ先があるよ!って普通に思う。全ての情報も出切っていない中途半端な状態ですからね!
でも、最初の目標は全地域の解放であり、蛮族の危険から解放することだったので、確かに当初の目的は達した!だからエンディングというのは正しい。

そしてここから陛下の本性も出てきて、スタッフロール後1分内できな臭さが大噴火!
やっぱり、このゲームは物語凄く良い。頑張ってる。
その凄く良い物語が、システムのテンポの悪さでぶつ切りになってるの本当に残念。泣いちゃう。

2024/2/7追記

前回の全蛮族平定から顕になった不穏な問題が解決し、人間の生活は明るい未来が約束されました!やったね!という状況になりました。
ただ、最終戦の時にこの大陸の大きな問題が明かされ、最終戦は撤退が求められるイベントバトルなのか真剣に勘ぐりました。似たような状況でDQ7のオルゴ・デ・ミーラ戦があるのですが、あれは徐々に体が崩れてきて押せば倒れると思いましたが、バリアスデイライフのボスは倒れても再び立ち上がってくる感じで姿も変わらないのでね。3回目倒れる寸前くらいでプレイ動画を参照したくらいですが、焦った頭では分からず3回目打倒のイベントで討伐となりました。
考察しがいのある大陸の謎ですが、これ、もっと早くに露見しなかったの?第一回から参加のブルーノさんが気がつかないってどうよ?主人公が第九回入植組なので、一年に一回の船を考えれば九年。流石に気がついて伏線として張られていたら、この物語は化けただろうと思います。エルフリック殿下が頑張ってたが、本国とのばちばち感ももっと出して良かったと思う。とても残念。
エフィルちゃんや古代人の謎もこれからという感じなんでしょうが、これでゲームをクリアした!とさせていただきたいと思います。

ストーリーシナリオはすごく頑張っていて、たぶん、良い話だったと思います。『たぶん、良い話だったと思います』になってしまうのが、外征のための準備の長さ。主人公が最終的にレベル70台に突入しちゃって、仲間は50台がちらほら。仲間が日数を消化して一人一レベルしか上がらないというのが、レベルの差に直結したと思います。
運営のように、仲間を派遣してステータスをあげたり、修行に出した人が数日間組を離れるために仕事に参加できないとか、平行に出来たらこのレベル差は埋まったのかなと考えてしまいます。
このレベルの開きと戦闘が外征だけで有用なスキルの使い方が見つけられず、レベルの低い仲間は補助や繋ぎにしか使えず、主人公がダメージを叩き出す戦い方で戦いが単調になりがちでした。後半になると外征も時間が掛かるので、それもしんどかった。
自分はコツコツプレイするの好きなんですが、苦行に感じたのはきっと合わなかったからだろうなって思います。苦行に感じると世界が色褪せて、何もかもが魅力的に見えなくなります。

統括といたしましては『自分には合わない』に尽きるゲームでした。

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