ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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今年からブログを全削除しない方針になったし、『感想』カテゴリーを追加したので、ブクログにて言及できないものの感想を書いていこうと思います。というわけで、第一弾はDQ小説の大御所、白石妙奈氏のDQ3長編『時空の旅人』にございます。
現在は白石氏はサイトを閉鎖し、ピクシブ(https://www.pixiv.net/users/50826/novels)にて作品を移動して公開しています。
そんな御大の長編が紙媒体になる。これが、ワクワクしない訳がない。その長編が紙媒体に収められた厚みは500円玉硬貨の直径と等しく、それが上下巻。Twitterで拝見した時は『これは厚い』と思いました。実際に500↑の頁数のアンソロ編集に携わったことがあるので(データ量がギガ行ったよ!)、とんでもない代物だという認識はありました。
そして念願の紙媒体購入。その実物が眼前に明らかになった瞬間、自分の語彙はイオナズンで木っ端微塵ですよ。なんか、もう、『すごい』しか出ない。
この『すごい』しか語彙が残らないのも、稲野が同人本を制作した経験があるからであります。原稿を作り、推敲して、入稿し、印刷する。その工程がページ数が多ければ多いほどに、果てしなく膨大に膨らんで際限がなくなるので、このちょっと絶望感じちゃう程度のページ数の原稿制作における苦労に同情と共感を持ってしまうのです。
この厚みの中には、とんでもない文字数が詰まっている。
氏が言うには平成の始まりから終わりくらいの年月が詰まっているらしい。
すごいものがきた。
同人を比べることはしない。刹那のひらめきも数年の年月をかけた大作も、全て尊い創作ですがこれほどの衝撃を読む前に与えてくるものはそうないでしょう。すごい本を手にしてしまったものです。
兎にも角にも登場人物が一切合切登場するので、多い!とか思いがちな超大編ですが、この多さが最終的には大河としての厚みを醸しています。まさに大河という表現がふさわしい、川幅と川の長さです。
DQ3の二次創作は総じてオリジナル要素が強く、様々な筆者様による千差万別の勇者の物語を浴びることのできる界隈であります。その中でもここまで大河を描き、メイン以外の登場人物全てに活躍の場を提供し、原作にない展開もこの作品だからこそと納得できる説得力を擁する。これほどの作品はなかなかお目にかかれない。自分には描けない展開や構想に振り回され、それを駆け足で追いかける楽しさは、久々に文字に溺れるような没入感です。このDQ3本の一冊で1から2まで続く未来を見ました。創作というオリジナリティと、DQ二次というアレンジ全てにおいて、同人という個人のワガママが全開で私の知る限りとても同人している同人本でした。気取ったり反応を窺ったりしない、全力の作者の考えた最高を詰め込んだ感じ。自分もこういう本や物語が書けたら、幸せだろうなぁって思います。
皆、pixivにあるうちに読むんだ!個人的には本が頒布されてるうちに、本を手に入れた方がいい。共に実物の衝撃に殴られ語彙が『すごい』だけになろうじゃないか!
ちなみに稲野の推しは、勇者パーティ最年長のバーンさんです! お陰様で作品の序盤の山場であるダーマ神殿編で、私は墓をおっ建てられ危うく埋葬されるところでした。バーンさんの彼女であるリィードさんとの顛末を見届けねば死ねぬ!とか叫びながら、土の中から這い出しました。
転生設定も稲野は書かないんですが大好物でして、時々垣間見るオイシイ部分で心臓発作起こしてました。ん"ん"っ!!!好きです!!!って感じで、胸ぐらを掴む。ちょっとノスタルジーな雰囲気も古き良き時代の構図から来ていて、最近の小説傾向にはない展開が本当に素晴らしいと思います。
今回の感想カテゴリ初の投稿に際し、氏にはこの20倍くらいのテキスト量で実況みたいな感想を送りつけてしまい、ここ一週間ほどは大変ご迷惑をかけました。新鮮な悲鳴からしか得られない栄養があるそうなので、きっと健康には良いはずです。
この度は人生の詰まった素晴らしい物語の紙媒体頒布、おめでとうございます!
素晴らしいお話を、ありがとうございました!
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
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