ハコの厚みはここ次第!
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■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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ver6.1のネタバレバンバン入ってる、リナーシュさんの過去考察です!
ストーリークリアしただけの内容となります。
クリア前の方は、読まないことをお勧めしますよ!
リナーシェは敵国ジュレドの王と政略結婚する。そこに愛はなかったはずなのに、ジュレドの王の愛を感じて愛で応えようと思い至りました。新たなる平和の第一歩である王国が誕生し、彼女らの結婚をもって全ての争いが終わり輝かしい未来が始まるはずだった。
最も高まった期待を、最悪なタイミングで裏切ったジュレド王。まさに、モラハラ発言でセリフをすげ替えられてしまったシラナミを超える、キングオブクソ男の誕生である(あまりにも酷過ぎて伏せもしない)。私は5のカボチ、7のレブレサックに匹敵する最悪の気分を味わいました。裏切った瞬間、えーーーーーーー、って言葉しか出なかった。久々に救いのないDQを見た。
さて、憎悪に燃えるリナーシェさんなんですけど、愛憎紙一重ということで、その憎しみの分ジュレド王のことを愛していたんだと思います。
そして、ジュレド王もリナーシェさんを愛していたんだと思う。
あ、んなわけねぇだろって思いましたでしょ。私だってあんな酷い裏切りされて、ジュレド王には血も涙もない最悪最低のクソ野郎であって欲しいと思ってますよ。ただ、自分が書いているアストルティアの星は、リアルが救いのない現実ばかり見てるので自分の求める救いを書いちゃうのです。そのためにも相思相愛であって欲しいと思ってるんです。
しかし、その相思相愛はきちんと理由があるんです。
その鍵となるのが、お互いの身内。妹と弟です。特にリナーシェさんの妹はジュレド王に不信感を強く抱いているので、『本当にこの男に大事な姉を嫁がせるなんてムリ。幸せになれるわけがないから、結婚しないで欲しい』ってぶっちゃけ思ってる。だからこそ、ジュレド王が大事な姉に愛情を向けているかどうかは、本人以上に敏感に察知できるのです。姉が押し通したとしても、女性のとっての結婚は人生そのもの。姉の意思を尊重できるほどに譲歩できたのだから、姉を大事にしてくれるだろうと思い至ったのでしょう。それを最終的に認めさせたのだから、ジュレド王はリナーシェのことを愛していたと思う。
そう思い至らせたのはジュレド王の弟。彼は快活で裏表のない感じの子ですね。屈託なく兄がリナーシェさんのことを好いていること、プレゼントで悪戦苦闘したことを話していたでしょう。嘘がつけなそうなのでジュレド王が心の画策を漏らすことはなかったでしょうが、それを察知できない程度には鈍くはなさそう。兄弟だからこそ感じるものもあったでしょう。
最初は互いに愛のない政略結婚だったと思います。
リナーシェさんは育みの歌を武器に、ジュレド王は彼女の国を圧倒できる武力を武器に、互いを牽制しつつ夫婦として並びながら落とし所を探ろうとしていたんでしょう。
それでも、リナーシェさんは女性ならではの魅力を武器にしてもあまりある魅力あふれる女性で、ジュレド王も物腰柔らかで民のために辣腕を振るう為政者でした。互いが歩み寄ることこそ両国の平和の礎になると言い聞かし、腹の中を探るようでも穏やかな時間を重ねたことでしょう。そうして少しずつ結婚を意識し、リナーシェさんは贈られる愛情に応えようとしました。
おそらくジュレド王が意を翻したのは、王国の建国が語られる理想ではなく、政権発足から運営までのスケジュールを立てるまでに具現化した頃だと思います。
ジュレド王はリナーシェさんを、弱い女性だとは最初から思っていませんでした。単身で己の前に現れ、両国の平和のために己に嫁ぐと宣言した女性です。彼女の歌でどれだけ豊かになることか、彼は彼女の手をとって痛感したでしょう。ジュレド王はきっと、彼女の女らしさではなく、強さに惚れたんだと思います。もし、女らしさに惚れたなら、どこかで侮りながらも力づくで押さえつけるDV夫になっていたでしょう。彼が裏切ったのは、リナーシェが強いと誰よりも認めていたからです。
ジュレド王は新しい王国の玉座に座るものが、自分よりもリナーシェにと民が望むのを理解していたでしょう。それだけ、聡明な男性でした。それが、王として君臨していたジュレド王には、受け入れ難い嫉妬と憎悪に結びついたんだと思います。
リナーシェは殿方の剣の前には女は無力と言っていましたが、ジュレド王は剣よりも彼女の歌が勝ると理解していたのです。
丁度時代の変わり目でした。リナーシェは古い考えで物事を見て、ジュレド王は新しい時代が見えていたのです。今までの自分のやり方がいかに古く、妻となるだろうリナーシェが太陽のように輝く時代が来ると確信していたのです。だからこそ、その輝きになれぬ自分が、その輝きに影にすらなれずかき消される自分が、ありありと思い描けてしまったのです。
どうして、こんな最悪に至ったのか。
私は二人が互いの国の王であったために、会うのが年に一回程度だったことが原因だったと思います。愛を育む時間が圧倒的に足りなかったのです。
政略結婚から始まったお付き合いですから、互いの腹を探り合うようで本音も伝わりにくい。それでも互いに惹かれ合う程度には魅力的で、それは愛情に結びつくはずだったのです。言葉を交わす時間、想いを重ねる時間が、二人には圧倒的に足りなかったから至った悲劇だと思います。
互いに強く憎しみを抱いたのは、その分、愛情も同じくらい強かったからでしょう。
リナーシェさんの過去は、愛に生きるウェディらしいものだったと思います。
さーて!稲野的、愛憎夫婦感はどうでしたでしょうか?
ここまで書いたらやっぱ救われて欲しいし、自分が十年先くらいにこの話を書くとしたら救ってあげたいと思います。
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