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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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 あまりにも突飛な話だからか、誰もが喉がつっかえたように沈黙した。最初に口を開いたのは、動揺で体が震えているジェアロさんだった。
「出来過ぎた話じゃないか? 魔物が化けている可能性だってあるんだ。信用するのは早すぎる」
「貴殿は、我輩達が魔物だと申されるのか?」
 ガノさんの声が怒りに震えている。僕らがここまでやって来る道のりが、どれだけ長かったことが。それが、ジェアロというこの男の一言で泡となってしまいかねない。僕だって思わず腰が浮く。
「我輩達は五大陸六王の連名の書状を携帯しておる。王に見込まれ、命を顧みず迷いの霧に飛び込んだ者達を魔物と疑うとは、これがレンダーシアの人間の礼儀であるのかね?」
「偽造しようと思えば、如何様にでもできる。今まで行き来できなかった海を渡り、もう一つのレンダーシアからやってきたなんて、どうして信じられる? 子供向けの童話でも、ここまで突飛でご都合主義な話はないぞ」
 確かに…。ムーニス陛下は騙されておいでなのではないか? そんな声が細波のように広がり始めた。その疑惑を叩き潰すように、ガノさんはテーブルに乱暴に手をついた。バンと大きな音が謁見の間に響き渡り、滅多にないガノさんの激高が轟いた。
「ムーニス殿は信じ、我らは信じられぬと申すか! それは女神ルティアナから生まれし種族神そのものを、侮辱する行為と同じことじゃぞ!」
「ここまで露骨に激高するとは、ますます怪しいではないか!」
 まずい。ドワーフはどの種族よりも種族としての自尊心が強い。ドワーフだからと信用されず、魔物と疑われるなんて到底我慢できないだろう。ただでさえ女神ルティアナ様の子供達は平等であれと、神話で語られている。人間だから、ドワーフだから、ウェディだからと、無意味な差別は許されないはずなのだ。
「ガノさん、落ち着いて…」
 僕が思わず引いた袖を、ガノさんは乱暴に払った。
「我らが種族神ワギを侮辱されて、落ち着くもあるかね! 本来ならこの場にてレンダーシアの謎を解き明かすための、協力を求めるつもりであったが、もうどうでも良いわい! 我々は勝手にやらせてもらう! 成果があったなら、貴殿らにも知らせてやるから安心するがいい!」
「ガノさん!」
 席を立とうとしたガノさんの前に、まるで軽業師のような軽快な動きでゾデラという神官が現れた。まるで親しい知人に挨拶するようにガノさんの肩に触れると、ガノさんはピクリとも動けなくなる。ゾデラさんは『失礼』と深々と頭を下げた。
「ガノ殿。貴方がこの部屋を出ていくだろう僅かな時間を、私にお預けください」
 ゾデラさんは片手を肩に置いたまま身を捻り、ジェアロさんを睨め付けた。
「ジェアロ。少し悪ふざけが過ぎる。種族神を侮辱されここまでの怒りを見せる者が、魔物であるとどうして言えよう」
 そして…とゾデラさんは重みのある声で続けた。
「話から推測するに、死したセレドの子供達に付き添っているオーガとエルフの娘は彼らの仲間であろう。彼女らのお陰でセレドの民の心の平安は保たれた。愛する子供達を失い絶望する親の心を、救うことすらできなかった無力な我々が疑える立場か?」
 ぐっと押し黙ったジェアロさんから視線を外し、ゾデラさんは深々と僕らに頭を下げた。
「同僚の無礼を許して欲しい。レンダーシアは混乱と絶望の只中であり、貴方がたを魔物と疑いたくなるほどに民の心は荒んでいる。貴方がたが我々に手を差し伸べようと現れたことは、ダーマ神の導きであろう。心より感謝すると共に、ダーマ神殿が協力できるよう大神官様に取計らおう。お力をお貸し願いたい」
 ワカメ王様はガノさんがふて腐っているものの座り直したのを確認して、声を抑えて話しかけた。
「これはまだ公にするべきことではないが、是非に耳に入れてもらいたい。ワシらが連れて行かれたもう一つのレンダーシア。そこにあるグランゼドーラに、どうやらアンルシア姫がいるようなのじゃ」
 コルシュ大臣が喉が張り裂けそうな大声を出そうと大きく息を吸ったが、それを声として出す前に、ワカメ王様が口を塞いだ。可哀想に。コルシュ大臣は真っ赤な茹蛸になってしまった。
「グランゼドーラへ続く門は締め切られており、実際に目にした訳ではない。だが、グランゼドーラから派遣された者が、『アンルシア姫に仕えている』と言っていた。これが何を意味するかはまだ分からぬが、希望を捨ててはならぬ」
 そして。ワカメ王様は僕らを示して言葉を続ける。
「賢者ルシェンダ殿に、彼らを引き合わせて欲しい。彼らの存在と情報は、この先に進むための大きな力になるはずじゃ」
 のぉ。ワカメ王様がぱちりとウインク。
 一番重要な情報を後出しするなんて、ワカメ王様も人が悪いなぁ。で、コルシュ大臣の顔色悪いから、手を離した方がいいと思うなー。

コルシュ大臣。相変わらず陰が薄いままでごめんなさい。
ジェアロさんとゾデラさんは、ちょっとした布石的な意味で登場早いよ!

コスプレの5主の服を作り始めました! ターバンを完成させたんですが、おそらく難易度的に最高だったんじゃないってくらいトリッキーでした。自分しか着ないし、着ても1日くらいなので、ものすごく雑な作りをしていますw しかし、プロでないが故に正攻法でもない、製品レベルでもない自分だけのアイテムなので、新鮮です。っていうかすごく楽しい。
末弟からも『まぁ、いいんじゃない』という評価いただきました。
本当は画像をって思うんですが、ほぼほぼ紫で大変わかりにくいので写真断念しました。しかし、これを装備かぁ。恥ずかしいなぁ程度には思っております。
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