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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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『吟遊詩人ガライ!』
 僕とレディとガノさんの声がハモった! っていうか、この会場全員が同じ言葉を発したことだろう!
 吟遊詩人ガライとは、現在の魔物と人間の共存の礎を築いた人物だ。モンスターマスターという存在が生まれたのも、人間と魔物の交流もなかった時代に心通わせ双方の橋渡しをしたガライさんの存在があってこそ。その手に持った銀の竪琴で魔物達を集めて路上ライブを敢行し、多くの魔物達がそのビートとリズムに酔いしれたという。
 アレフガルドの気候変動の際に、多くの魔物を異世界に移住させた実績は伝説にまでなっている。
 現在は本業である吟遊詩人として世界中の伝説を収集する傍ら、人間と魔物の調停を主に担っている。モンスターマスターとして公式の舞台に立つのは、モンスターバトルロードの本場タイジュの国でも珍しいし、アストルティアに限れば初めてのはずだ。僕が知る限りでも、ディオーレ様の成人のお祝いか何かで招待されて、海の魔物達が舞う最高のステージを披露したって話があるだけだ。アストルティアに来るだけでも、とんでもないことだ…!
「あ、あれは本物かね? 本物の吟遊詩人ガライなのかね?」
 思わず手を握り合っちゃったけど、ガノさんが興奮した様子で捲し立てる。
「やっぱりガノさんも知ってるんだね!」
「そりゃもう、吟遊詩人ガライが収集した伝説の数々に、我輩は恩恵を受けまくりじゃわい!」
 思わずなんか跳ねちゃう僕らに、押し寄せる竪琴とは思えない荒々しいリズム。これは『刃の旋律』だけれども、速度が一般的に普及してる楽譜と違って明らかに早い!細やかな指さばきに、一際高い音には口笛が添えられ、ドラム代わりにタップダンスなのか軽快に動き出す。
 ガライさんがこれまた良く響く声でカレヴァンさんに話しかけた。
「最初に披露するは刃の旋律1.5倍速! 場の魔物達全員に、ピオラとバイシオンの効果を付属させるのです! さぁ、カレヴァン殿! お客様を待たせてはなりませぬよ!」
 楽師達はその音を聞いたものを鼓舞し、様々な力を授けるという。ガライさんもその音楽で、自分だけでなく相手の魔物達の能力も底上げしてしまうんだ。双方の力を上げるから平等でルール違反にはならないんだろうけど、なんて破天荒な…!
 能力が上がってテンションが上がった魔物達は、最初っから全力でぶつかり合って行く。
 バトルレックスの舞うような斬撃を、まるで踊るように躱すケダモン。彼らは舞台の真ん中で刃の軌跡と、砂漠色の残像をドレスのように着こなして社交ダンスをしているかのようだ。その横でフレイムドックとスライムが本気でぶつかり合っている。スライムの弾力のあるトリッキーな動きと、フレイムドックのしなやかな俊敏性が、方向性が違っても極まった動きとして拮抗しているんだ。
 猫魔道の様々な魔法を、不思議な雲と顔芸で去なすのはフェイスムーン。頭上に浮かぶ月のような防御力と耐久力の高さは、放たれたメラストームの潮に上げられてウトウトと居眠りをかますほど。そんなのんき者の周囲で、熾烈な空中戦を繰り広げるのはキメラとケツァルコアトルス。少しのバランスでも失おうものなら、重力が地面に叩きつける。彼らはコロシアムの観客の真上を旋回し、急落下に急浮上。息つく暇も観客に与えない攻防を繰り広げている。
 曲は転調を経て『渾身の力を込めて』へ移行する。
 所々でテンションが上がる演出がなされた曲構成で、魔物達がどのタイミングで会心の一撃を放つか、痛恨の一撃を喰らうかの緊迫した試合運びに観客は手に汗を握る。そんな中で、僕は見た。
 コロシアムの壁にはケツァルコアトルスが止まり、多くのケダモンが観客席に入り込んでいる。白熱した解説をする玄人の横で、したり顔で頷いているのは馴染みに馴染んだボーンファイター。そこだ!いけ!と興奮する観客と共に拳を振り上げるのは、図体の大きいブルファングやレッドオーガ!篝火が消えた会場が明るいままなのは、興奮したマーズフェイスが照らしているからだ。アラハギーロ地方に住む、多くの魔物達がこの一戦を見に集まって来ているんだ!
 この場の誰もの気持ちを高揚させ、この試合に釘づける稀代のエンターテイナー。あぁ、ルアっちがいたら、目をキラキラさせて『オイラもこんな芸をしてー!』って大喜びなんだろうなー! 見せてあげたかったなー!
 僕はアラハギーロに満ちていた憂いが、払拭されて行くのを感じた。この国は大丈夫。そう思わせる熱が、ここにあった。
 魔物使い達が声を張り上げ、魔物達が力を尽くす。
 人々の歓声が、アラハギーロの復活を告げる鬨の声のようであった。


アラハギーロ編、終了!!!
長かったけれど、納得の仕上がりとなりました!

ガライさんのモンスターマスターとしてのスタイルって、だいぶ前から決まっていたんですよね。
試合の時は現地の魔物達をスカウトしてその場限りのチームを作るため、決まった傾向がなくトリッキーな組み合わせがほとんど。力を引き出すのが上手いので、弱い組み合わせと思って痛い目を見たり、自分の魔物ってこんなに強いんだと気付かされた対戦相手はたくさんいると思います。演奏応援の効果が全員に及ぶため、アグレッシブな戦闘展開がなされて非常に人気のあるマスターです。
ちなみに、DQの曲の速度上げるとイトケンになるらしいので、超私好みです。イトケンは最高だぜー!
DQ3小説完全版の最後の描写で触れてたことが書かれていますが、アレフガルドに光が差した直後のことが人間と魔物の調停者として揺るぎない地位を築く伝説になっています。順番的にはナンバリングタイトルのこともありますし、モンスターマスターが存在する以前の、人と魔物の橋渡し的存在としての立場にあります。(DQM+でホイミンは最初に人間の仲間になった魔物扱いなので、公式でも魔物との好意的な接触はガライが初で多分平気でしょう)
が、ガンガン電池の充電終わってるんでしょうけど、アストルティアの入国手続き金を今切らしているので、ガライさんの話の続きはまだまだ先です…。
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