ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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私は成人式に振袖を着ませんでした。
祖父母は全員既に他界され、私が振袖で着飾った姿を見たいという人がいなかったんです。母も着物には興味がなかった。それに振袖を着るという事は、いろんな人の手を煩わせる訳で、迷惑をかけてでもそれだけの価値があるかというと無かった訳です。

着物に一生縁など無かったはずの稲野、漫画で着物の知識だけは妙についていく。大正時代が舞台の女中さんが主人公の漫画では、着物を反物に直してまた着物に仕立て直すとか割と異次元なことが書かれていて、大事にしてたしそれじゃあゴミもでねぇわとなる訳です。
ゲームで着物は出てきますが、割と画面の向こうの世界の話。
某盟主殿が着てきても『すげー、着物着てる』くらしか思わなかったりしました。

そんな中で、無料漫画アプリで唐突に出会う。
爛漫ドレスコードレス
着物をただ着たい人達のお話で、主人公はチンアナゴの帯のために浴衣を来た撫子ちゃん。和洋折衷コーデをそつなくこなす響さんや、着物が大好きな呉服屋店長の犬養さん、着物古着屋の店主里見さんなど様々な着物にまつわる気持ちが交錯していくのである。
正直、和洋折衷コーディネートなんか、私から見たらゴスロリの延長なんですよ。
むりむり。絶対無理。
ただ、この漫画はそんなに無理じゃなさそうなさりげないコーデを提唱してくる。足元はブーツやスニーカー。タートルネックをインナーに着ちゃうとか。

それに、稲野は思った。
最近、イベントに行く時、服とかめっちゃ適当だなって。ぶっちゃけると、ジャージでもいいくらい服へのモチベが低い。もう地面に埋まってる。これからもうちょっとイベントに参加するに当たって、何着てくよ? 若者っぽい服とかキツいとかは、還暦過ぎてゴスロリ着てきた猛者ボランティア(利用者だったかもしれない)を知ってるので言い訳なのである。
そんな時に、響さんのお祖母様がお召しになった華やかコーデ。ちょっとぶっ飛んだ組み合わせでも、おしゃれで済まされるの着物最強では?と。

漫画が面白いのもそうだが、実は家には着物がある。
あるのです。着物に全く興味のない母が、流石に捨てられなかった奴。聞いたら祖母が母や私のために仕立てた奴らしい。このまま一生日の目を見ず捨てられるのは、流石に話を聞いてしまうと後味悪いものがある。
ちょっと、着てみようって思った。
正直、同人誌即売会に着物で行く?とか思ったが、コスプレに比べればなんら普通やろって思うわ。家から着ていけるんだから、公共の場で許された服装なのは確かである。

とりあえず、家にある和服はとても自分が着れるものではないので(聞いた限りでは家紋入りの振袖と、七五三の和服)、呉服屋を見にいく。どんなものがあるのか。どんな値段のものだか知らねば始まらない。

地元名 和服 [検索]

一番最寄りの和服の店はとても気軽に入れる雰囲気の店じゃない。こじんまりとしているが、時代劇の呉服屋みたいな雰囲気してるので、ちょっと関心が湧いたんです見てっていいですかみたいな軽いノリで戸は開けられぬ。
もう少し近い所は、振袖とか若い子向けに全振りしたレンタルショップなので除外。
軒先にリーズナブルな既製品を並べた呉服屋は、窓が小さくて中がよく見えず入り口を潜る勇気がなかった。ヤバい。店の中に入れないとか、呉服屋って敷居が高すぎなくない?結界でも張られてるんですか??????入れないんだけど???????ちょっと隣の休憩スペースからベンチに座って中を覗ったが、かなり若い子向けの配色とみた。華やかな紅白幕と共に、振袖が多めに感じる。
やはり入り口を潜る勇気はなく、次の店です。
何気に地元は呉服屋多くて、あと二軒もあるのだ。別の所は5件くらい出てきたし、意外に呉服屋って多いんだろうな。

さて次は、ショッピングモールのエスカレーター前に陣取った呉服屋です(後で調べたら大手呉服店の支店だった)。ショッピングモール内にあるお店なので、オープンな感じ。振袖は割と控えめで落ち着いた雰囲気です。エスカレーター降りてまっすぐ進んで正面に並ぶのは着物スターターセットです。5万円って見えた。これで一通り揃うならお安いお値段である。
ちなみに稲野。手芸や同人を嗜んでいる関係で、職人や作家への還元に関しては割と積極的に財布の中身を出す方である。もちろん、今使っているフルスペックモデルのノートパソコンくらいの値段がしちゃうのは買えないが、自分で着物を着るスタートラインにも立てないのを支援していただく経費込みと思えば5万はお安いのだ。
しかし漫画の知恵とはいえ、スターターセット品数少なくない?浴衣じゃないよな??
そこでするりと出てくる店員さんです。
お店の中の商品半周くらい説明していただいたが、洗える製品から絹まで、麻とか様々な素材がある。介護職してるんでお年寄りに着付けしやすいものとか、コルセットみたいに巻けるワンタッチ帯とかあってすげぇとか思う。着物業界が、着付けの難易度を下げようと頑張っている努力が見える。襦袢も見せていただいたが、既製品ならお安く、反物からのお仕立てなら無地だがカラーバリエーションがあるという感じでしたわ。
スターターセットではなく別個でお仕立てすれば、総額は5万じゃきかないといったところだろう。当然である。 

ついでに着付け体験というかレッスンのお話も聞いたのだが、一人一人個別対応で一回千円だそうだ。着るものは貸してくださるらしい。シフト業の私には大変ありがたいお話である。
予約申し込みがLINEなの、大変今風である。なんだかんだお友だち登録までしてしまった。

人生初の呉服屋で思ったこと。
和服。想像以上にアガるなぁ………。

拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!!

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