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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
DQ11小説アンソロジー主催を勢いでしている傍ら、switch購入してバケツを愛でるイカであり、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコがあれば生きて行ける!
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 澪はこの歳になって高い高いをされるとは思いなかった。当たり前なことで、彼女は高校生。たとえ病弱で骨皮筋衛門みたいな体つきであったとしても、生きるために必要最低限の重さを彼女は持っているのだから。
 そんな澪は宙を舞う。
 投げているのは、無邪気に笑う白露である。
「ミオリン! ありがとうー!」
 わーいわーいと子供のように笑う成人済みだろう青年は、お姫様抱っこで澪を抱きとめた。目深にかぶったフードで目元は見えないが、口元は嬉しくて仕方がないと言いたげだ。白露の足元にいた黒い塊が、極彩色のタルトを持ってもぞもぞ動く。
『俺に寄越すだなんて、酔狂な奴だな』
「黒が食べないなら、僕が食べる!」
 白露がさっと動くが、その前に黒いのがタルトをペロリと一飲みにしてしまった。あぁ!白露が悔しげに声をあげた。
「吐けよー! 別に食べたいわけじゃないんだろー!」
『ふん。俺は一言も食わないとは言ってねぇ。俺にくれるなんて、変わった女だなと言ったんだ』
「うう! 生意気な奴! 殺してやる!」
 澪を下ろして白露が駆け出すと、さっと黒も走って行ってしまった。風のように去ってしまった背中を見送り一人残された澪は呆然とするばかり。すると、足元から『おい』と黒の声が聞こえた。見下ろすと足元の黒がいる。澪を見上げているかは分からなかったが、じっと動かない黒い塊は澪に用があるように見えた。
『美味かった』
 一言言えば、黒はふっと消えてしまった。
 遠くから白露の声が聞こえる。よく分からない黒いそれは、想像以上に律儀なのだと澪は思った。


軽い話は気軽にかけるようになって来たぞ!順調だな!
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