ハコの厚みはここ次第!
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■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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私は王立アルケミアに所属できたのが、奇跡のような落ちこぼれでした。
研究していた『星華のライト』は、満天の星空のように周囲を照らす照明器具となるはずでした。しかし結果は、王族や有力者の前での成果報告の際に『星華のライト』で失明者を出してしまうという大失態を犯してしまったのです。
過ぎたるは及ばざるが如し。強すぎる光に壊れやすさも加わり、改善が見込めない。王立アルケミアの威信を賭けた錬金薬で視力を回復したとはいえ有力者の怒りの矛が私を貫きました。私がアルケミアを追われるのに、そう時間は要りませんでした。
王立アルケミアの研究者は地上に降っても、王都で看板を掲げて店を開いたり、故郷に錦を飾って知識を還元したりするものです。しかし、さして才能のない私は軍部の下請け錬金術師として、日々の糧を得られる程度の細々とした生活をしていました。
それでも、『星華のライト』の研究を諦める事はできませんでした。
あまりに強い閃光に苦情が出た日、私の前にクオード様が現れたのです。クオード様は私の『星華のライト』を見て、あの失明する閃光を放った錬金術師であると分かったそうです。そして、あの大失態を犯した研究を続けている私を見て、呆れたように笑ったのです。
まだ幼さの残る顔立ちでも、剣胼胝に固くなった手が差し出されました。
『ディアンジ。俺のもとに来い。貴様の信じる練金を成功させろ』
私は嬉し涙に歪んだクオード様を見て、なんて物好きなお方なのだろうと思ったのものです。こんな才能のない私を臣下に迎えても、クオード様には何の得もありません。
それでも、私はクオード様の手を取りました。
しがない錬金術師の可能性を見出し、信じてくださったこの方の為に『星華のライト』を完成させたいと、強く思ったのです。
ザグルフは果敢にも敵の懐に潜り込み、転送の門の事態を解決する情報をもたらしてくれたのです。『星華のライト』がその切り札になるなら、私こそ最後まで諦めてはならない!
「残念。チェックメイトよ」
自分のスライムの駒に囲まれた私の目の前に、キングリザードの駒が置かれる。
しかし、私は笑みを深くした。ここを開けたのは、キングリザードを誘き寄せる為なのです。私はさっと手を上げ、宣言する。
「八つのスライムの駒を合体させ、キングスライムとする!」
スライムの駒が輝くと、巨大なキングスライムの駒になったのです。キングスライムは大きく跳ね上がり、キングリザードの駒を押し潰し、盤を突き抜ける。大きく亀裂が走り、真っ二つに裂けた盤が断崖絶壁のように傾く!
「チェックメイトです!」
私は『星華のライト』を振り上げ、ありったけの魔力を注ぎ込んで起動させる。
全てを消し飛ばしてしまう閃光が、世界を貫いたのです。
『星華のライト』が発動するぞ!!
キングスライムとか、小ネタも走るぞー!!!
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