ハコの厚みはここ次第!
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■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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公開になった時に、直観的に面白いと思ったゲームは面白い。このオブラディン号の帰還も、そんなゲームの一つだった…。蓋を開けるとバリバリの推理ゲームで、推理小説だって跨いで避けるコナンは嫌いな推理がめちゃくちゃ苦手な稲野は震え上がる。
果たして、稲野はこのゲームをクリアすることはできるのか…
ネタバレなし。
推理苦手な脳筋稲野が送る、雑感と強引な解き方でエンディングを迎えるまで。
さて、このゲームはオブラディン号の調査を委託された主人公兼プレイヤーが、調査対象であるオブラディン号に乗り込むことから始まる。託された真っ白な手記。重たいトランクから髑髏の懐中時計を取り出して、いざ出発。
甲板に横たわる虫の群がる白骨遺体に懐中時計をかざすと、対象の死の瞬間が見える。それを駆使して白紙のページを埋めていき、最終的には60人にも及ぶ乗員の死に様を解明するのが目的となる。
60人もいるの!!??
ちょっと多すぎやしませんかと思いますが、最終的には丁度良い数字です。難易度的にも、船を運行する人数的にも良かったと思います。
白黒な上に顔を覚えるのが苦手な稲野は、顔を見分けるのが無理だと思っておりました。半分くらい埋めていくと見分けられるようになるのでご安心ください。
船を見て回って一周したくらいに、名前と死因が入れられることが判明する(遅すぎだろう)
写真の上の三角の数で難易度が分かるという、チュートリアルが発生するのだがそれくらい。三角が一つだけの自殺した人でさえ『こいつだと確定したいが、ストーリー的には入れ替わっている方が面白いし、決めるのは早急ではないか…』と思う疑り深さを発揮してしまうが安心してほしい。そこまでひねくれた仕掛けはないし、人数的にも疑り深いと損をする。間違いを入れてもデメリットはないので、ガンガン自分の信じた直感の赴くままに入れるといい。
3人の名前と死因が正解すると、確定演出がはいります。(終盤は2人)
死因が判明せず未記入になる人も何人かいますが、その人は入力画面から違うので終盤で残ってくると『あぁ、この人の死に様はわからないから入力できないんだな』って分かります。
まずは手記を埋めて、船の中で何が起こったかを探ることを最優先とします。
手記は真っ白ではなく、依頼人の前置き、名簿、船の見取り図、乗員が全員描かれた絵や、出来事が章ごとに分かれています。最後の方には職業の説明なども少々。
出来事は真っ白ですが、場所とその場所がペンで丸く印が付けられています。その印の示す場所に赴けば、手がかりを得ることができるでしょう。場所は船の見取り図で把握できますし、なんと自分のいる場所も足跡マークで表示される親切設計です。
しかし、それでも、分からないものは分からない。
船の出来事を全て回収し、船員達の死亡の経緯を一通り見たにも関わらず、判明した人物と死因はなんと 3人 !!!!!!!
それでも、嵐が来たと言うことで下船してエンディング。出来高でエンディングの内容は少し変化するので、エンディングを全て見たい人は、節目節目で下船するといいでしょう。
このゲームの嬉しいところは、エンディングを見ても下船する前の状況に戻って続きができることです。嵐が来ても船は沈没しないので、悠々と全員を埋めに行ってください。
さて、結局3人しか埋められないへっぽこ迷探偵稲野。下船する前に戻って、本格的に60人の名前と死因を明らかにする為頑張ります。
死者の記憶は手記でも見返すことができます。
発言も記録されるのですが、「」の前に×印が付いているのが死者こと記憶の所有者です。
発言はほぼ無駄のないヒントの宝庫です。発言に含まれた名前、言語から絞れることは多いです。また、絵の立ち位置や集まり方なんかも、ヒントになります。服装でわかる人もいます。
船の出来事が伏せられたこと以外明らかになる頃には、死因がかなり埋まっているので名前をローラー作戦で埋めることができます。私はした。手がかりからきちんと推理して埋めた人など、半分もいなかっただろう。人が少なくなってくると速度も増して、ちょっと快感です。
推理とはパワーなり。
当然、それではわからない人もいるわけで、ここで活用し出したのがブックマーク機能です。これでわからない人が登場する出来事に印がついて、追跡できるのである。そこを追跡すると、意外な状況が目にできて死因や名前が埋められるようになります。
しかも、死んだ瞬間で時が止まり具に状況が見れる懐中時計の機能から、死因の原因が誰なのかもきちんと見れる。名前は正解なのに確定しないと言う人は、死因が間違ってることもあるでしょう。
最後の一人を埋めて、私は天を仰いだ。
10時間近くを、オブラディン号の上で過ごした。
このあと、考察や正しい推理方法を浴びるように読んだ。皆さんもぜひそうしてほしい。知識が豊富ならスマートな推理ができたのだろうなって思うと、頭のいい人は凄いなって思う。脳筋な私にはちょっと真似できない。それでも、全員の名前と死因を明らかにできた達成感は、素晴らしく良いゲームだったとしみじみ感じさせてくれます。
素晴らしいゲームをありがとうございます!
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