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ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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 その声は闇とササの声が混ざった、不快で不明瞭な言葉だった。二つの世界の言葉が混ざり、神が媒介することによって意味だけが脳裏に伝わってきて理解しようとする知識を撹乱する。それでも、声は穏やかだった。まるで新月の空を見上げるような、眠気を誘う程の平穏がそこにある。
 ランフェスバイナが息を飲んだのがわかった。彼こそが目の前の存在の変わりように驚いているだろう。
『アーゼ。貴様が喋る日が来るとは思わなかった』
 獣の神アーゼ。かの世界の全ての生物を司る、神の一柱。バルダニガはかの神の一部分に過ぎない。闇に潜んだ暴君たる存在が、日の光の中で穏やかに立ち尽くしている姿を誰が想像できたであろうか? 神を止める為に立ち上がり死闘を繰り広げたランフェスバイナは、震える声で宿敵に語りかけていた。
 アーゼはランフェスバイナの言葉に、幼子が話すような覚束無い声色で返す。
『話すのは、はじめてだ。はじめての時は、あいさつ。だいじ、なんだろう?」
 おそらく、アーゼは融合したササとバルダニガの知識を元に、言葉を知り常識を演じている。しかし、バルダニガよりも幼い言葉遣いの神を見たファルナンが、肩に乗るランフェスバイナに訊ねる。
「アーゼって無口な神なのか?」
『いや、言葉を繰る知性と理性を持っていなかった。融合したバルダニガと器が、アーゼを制御できているのだろう。我も驚きを隠せぬ』
 アーゼは生物の原点。知性も理性も生まれる前の存在には、本能と野生しか備わっていなかった。暴君と呼ばれた存在ではあったが、それも生命の有り様から見れば仕方がないことだった。後から生まれた生命達が知性と理性を備える中で、原始の神は疎まれるようになってしまった。
 神は変わりにくい。神が変われば、属する者達も変性を強いられる。
 世界が重ねた長い年月。器達の気の遠くなるような、神への教育。そして勇者が与えた別の名前。それらが複雑に絡み合って今の奇跡に導いた一つの結果の形だった。それは感動すら覚える偉業でしかない。
 ランフェスバイナが首をもたげ、ファルナンとミアリアークを見た。
『ファルナン。お前もミアリアークと一緒に戦え。アーゼが出てくるとなると、手加減されていても死ぬぞ』
 その通りだろう。器がアーゼを理性で包んで生み出す存在がバルダニガである。器に集中力と認識力を求められるのは、アーゼを包む量の増減に直結するからだ。ササは歴代でも最も集中力に秀でた器故に、アーゼを包み込める量が膨大でバルダニガの力をよりアーゼに近しいものにできたのだ。
 今までの器達の成し遂げた融合も、バルダニガとの融合だ。自分達が生み出したアーゼの一部との融合。
 しかし、目の前の存在はそんな生易しいものではない。ササとバルダニガとアーゼが融けて混ざり合った、獣の神に最も近いもの。魔王バルダニガと呼ばれた脅威以上の存在。
『人の子。ランフェスバイナのことば、やさしくて正しい。『アーゼ』だけではなく『俺達』で、うごくの、はじめて。てかげん、よく分からない」
 アーゼが両手を広げた。漆黒の外套の下から黒い竜の手と鉤爪が現れ、ファルナンとミアリアークを抱擁するように包んだ。二人の顔色が青ざめ、一瞬にして空気が冷える。
 理性を頼りに留まっていたタシュリカが、ついに羽を広げて飛び退った。トーレカが恐怖に逃げ出しそうになる巨鳥の上に乗り舞い上がらせるのを見送ると、アーゼは嬉しげに言った。まるでバルダニガのように、遊んでくれるのを強請るように。
『さぁ、人の子。俺達と遊ぶんだろう? おいで?」



うぅ。やはり大阪城攻略と並行だと進みが悪いなぁ。まだ書き切らないので、?のままです。ながらプレイは原稿の方が相性がいいと思いました。

近年、電子書籍がほしいなぁと思いつつ、電子媒体で読むとはどういうことなのかと漫画アプリの利用を始めました。とりあえず、読みたい漫画のために『ぴっコマ』なるアプリを使っています。
電子は目が滑るね。パソコンで見るならまだマシなのだが、スマホだとめちゃくちゃ目が滑って内容が頭に入ってきません。まだ小説は試していないのですが、読めるのだろうか…。
電子書籍はブックライブさんの利用を考えているのですが、おすすめとかどこかあるんですかね?
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