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ハコの厚みはここ次第!
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□ Profile □
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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 賊はこちらに完全に気がついた。巨大な魔物は賊の仲間なのか、とても落ち着いた様子でこちらを見ている。
 賊の長らしい年配の男は、身嗜みが滞った貧相な顔を歪ませた。鼻に掛かった、明らかにこちらを見下していると分かる眼差しと声を向けてくる。癪に触るが堪える。余は寛大であるからな。
「…あぁん? グランゼドーラの王家の墓を荒らしませんでしたってかぁ? あぁ! 荒らしてやりましたとも! 王子様が死んだって大声で宣伝してりゃあ、最新のお宝がココにあります取りに来てくださいって言ってるようなもんじゃねぇか!」
 これが盗賊の言い分であるのか…頭が痛くなる。
「お宝はぜーんぶ売りさばいちゃいました! もう返しませーん!」
「団長はこのピラミッドのお宝にご執心なの。邪魔立てしないで欲しいわ」
 長が長なら、手下も手下。悪事を働いたという認識すら欠如していると言わざる得ない。
「価値だ何だと言うんなら、当然見てきたんだろう? あの空中に浮かんだ部屋、がっちり閉じられた絢爛豪華な黄金の扉をよ! あの奥で、すっげえお宝が俺を待ってんのさ! 据え膳食わぬは漢の恥! 伝統だ歴史だって飾ったまんまの方が愚かだと思うぜ!」
 ガノが魔物の爪を弾き、その脇腹にハンマーを叩きつけた。魔物は飛んで衝撃を逃したらしく、巨体からは想像もつかぬ身軽さで賊の傍に飛び退る。ガノは怒り心頭とばかりに言い放った。
「実に下らぬ! あの扉が開かれる為には、いくつかの条件が満たされねばならぬ。その工程がアラハギーロの歴史にどれほど食い込み、どれほどまでに彼らの信仰において重要か勉強してから出直すがいい!」
 トンブレロにホワイトパール。盗っ人ウサギに説教。まさに諺を体現したかのように、賊の長は面倒臭そうな顔で耳穴を穿る。手下共も呆れ顔でガノを見るばかりだ。
「学者かぁ? 偉そうに。ま、扉の開け方知ってるっぽいし、その方法が話したくなるようにしてやるとするか」
 長が『クレイブディガー!』と魔物に声を掛けると、魔物は待っていましたとばかりに顔をニヤつかせた。砂でゴワゴワになった体毛が顔をより大きく見せ、わずかに開いた口からはぞろりと並んだ鋭い牙。隙間から滴る涎が、獰猛さを如実に語る。
「そいつらを痛めつけろ! 殺しちまっても良いぜ!」
「返り討ちにしてくれるわ!」
 真っ向から打つかる火花。しかし、グレイブディガーと呼ばれた魔物の手数は、なんと4本! ガノのハンマーを受けた腕が2本であったなら、残り二本が悠然と振り降ろされる。余はとっさに地面に両手を付く。
「磁界シールド、展開!」
 ガノの足元にパッと光が灯ったと思った瞬間、空間が揺らぐ。白い砂が震え、次の瞬間砂の中に埋もれていた金属が次々と飛び出した! 魔物は振り下ろそうとした攻撃を中止し、大きく下がろうとする。
「逃げるでない!」
 ガノのキャンセルショットがグレイブディガーの足に当たり、巨体は空中でバランスを崩し転倒する。例え何本も手があろうと、立て直すまでの数秒という時間はガノにとって会心の一撃を準備し叩き込むには十二分な時間であったろう。大きく振りかぶり振り下ろそうとしたガノに、手下の女がメラを放つ。
「レプリア! 賊の攻撃を妨害せよ!」
 ピピピ! レプリアから電子音が響けば、鋼鉄の鳥は流星のように闇を飛び、賊の頭上から流星群を思わせる耀く羽の雨を降らせる。妨害と命令したから殺傷能力はないが、魔物に任せてばかりで戦い慣れしていない賊は慌てふためいた。
 この隙に魔物を叩いてしまおう、そう視線を戻す。
 メラを避ける為にバランスを崩しながら地面に降りたガノの足元に、シバリアの魔法陣が展開される。グレイブディガーがバランスを崩して転倒した瞬間に設置したのか、今にも発動するまでの状態になっていた。ガノが一瞬躊躇う。その一瞬が明暗を分けたかもしれぬ。攻撃をする選択をしたガノは、グレイブディガーに振り下ろそうとした攻撃をシバリア発動で隆起した地割れに足をすくわれてしまう。それを考慮した一撃は、それなりの攻撃力を伴って繰り出されるはずだった。
「!?」
 グレイブディガーがいた場所で、シバルンバの呪文が発動した! グレイブディガーの巨体に隠れていて見えなかったのだ! ガノは魔法陣の中心で、最大威力の呪文を食らってしまいおった! 大きく振りかぶった太い腕に余の所まで吹き飛ばされる。
「ガノ!」
 倒れたガノを抱き起こすと、地面を呪文が走る。展開したシバルンバの輝き。昏倒しておるガノを『天翔るアストルティアの未来号』に乗せて逃がそうにも、余の力では持ち上げる事は出来ない。このまま呪文を食らってしまっては、戦闘不能は免れぬ…!
 余は両手を地面に付ける。他人が構築したシバルンバの術式が脳髄を貫く。歯を食いしばり、シバルンバの術式を読み取る。『良いですか、皇子。術式とは呪文という見えない力を、符号に変換したものです。正しく理解すれば、術式を無効にすることも、自分の都合の良いものに書き換えてしまうことも出来ましょう』穏やかで確信を述べる声色。あぁ、老師。貴方はいつも余を導いてくれる。全ての符号が解析できた瞬間、まるで砂嵐が去った青空のような清々しさが広がる。
「コード解析、完了! 解除!」
 消えた魔法陣の輝きに、賊が驚いている暇はない。今度は賊の足元に、シバルンバが展開したのだ。
「展開! 実行!」
 逃げる隙はレプリアが作らなかった。レプリアは搭載された魔導砲の収束をあえて行わず、雨のように放って賊を十二分に足止めしたのだ。
 決まった。そう思った瞬間、敵の前に見慣れたずんぐりとした影が躍り出た。にいっと笑った口元が、三日月のように輝いた。動揺した敵を前に、十分に溜め込まれ準備された会心の一撃。それはランドインパクトとなって、発動したシバルンバと同期した。砕ける大地と共に、敵は粉砕され、瓦礫に飲み込まれていく!


この時点で、稲野、道具使いやってません(爆)
おごごごご。だって110解放しちゃったんだもん。僧侶とかメイン攻略職業、カンストしなきゃいけないじゃん。ごふごふ。
ですけど、書いててすごくかっこよかったし、すごく使えそうな職業だなぁって思ったので魔法戦士の次くらいに育てる職業にしたい。


拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
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