ハコの厚みはここ次第!
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■ Profile ■
稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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さて、ついに着物一式が揃って着る練習がスタートします!
レッスンでは結構上手に着れたし いけるだろ!と思ったが、そうは問屋が卸さない!!!
木綿、固っっっっっっった!!!!!!!!
嘘だろ。マジで固いぞ、木綿。肌に沿わずに浮くくらい固い。店員さんが木綿着る人は玄人感あるって言った意味ってこれか???? 木綿くんは着慣れてくると柔らかくなってくれる大器晩成型だよね?そうでないと私が泣いてしまうぞ??????
襦袢も半襟として布を買ってきたのを縫い付けるまでは、ちょっと肌にくっ付けたくねぇなってって事で首元甘く着てるんだが、それでも後ろのお端折り出ないって何事???? とりあえず帯締めまで頑張ってやったが、惨敗も良いところです。
うわーーー。初詣で練習で着て、イベント本番いけるっしょ!って甘い考えが、この段階で粉々に砕けてくれてありがてぇ。練習する暇あるし、ショールの受け取りで一回着ていけると思うと、評価ももらえるかもしれないし時間があるって助かるー。
とりあえず、購入初日の戦果は惨敗真っ黒けって事で、休みの日とか余力がある時に何度か挑戦していこうと心に思った稲野です。全然モノにならなかったら、全身が映る姿見買おう………。
一回目の着付けでかなり疲労が出たので、連休の時だけ挑むことにします。
そして貪るように見始める着付け動画です。
結構、いろんな動画がありまして、やり方もそれぞれ。
痒いところに手が届く、見た限り最も詳しいのがすなおさん。ただ、これを見ながら着付けはせず、知識として拝見していました。長すぎる為に教本という位置づけで、着物を着る工程の復習とかは短い動画を参照したりしています。
畳み方は買ったところである、きものやまとさん。皺がついても、着る前に吊るして皺取るんだ!
知識をつけて二回目の挑戦!
なんとか、着物を着ている体裁は取れました!!!!おはしょりも出たし、文庫結びもかなり良くできてるんじゃない??よっしゃ!これでイベント着ていけるぞ!!!!
と、無邪気に笑う稲野は、着物を着るという難しさをまだよく理解していなかったのです…。
冬の伏兵であるショールの受け取りの際、着物を着て行って店員さんにちゃんと着れてるかチェックをしてもらおうという下心のある稲野。コロナが職場で蔓延してシフトが変更になった為に、予約日を前倒しにして受け取りに行きます。
今回は事前に軽く復習はしたが、練習の成果を生かす為に動画をみたりせずに着付けていきます。そして、出かけるという焦りからか、帯が崩れる!!!!!
いや、マジで帯が崩壊した!!!!!!ええええええ!!!崩壊したの初めてだ!こわっっっっ!!!!!!!!!三回やり直して、たぶん、これなら崩れないぞ!って程度にした稲野。
いざ、出陣です!
目的地は呉服屋ですが、バス乗って歩いてと、できる限り普段通る工程を踏みます。
これが不便するとか、あれが改善する必要があるとか、洗い出す為です。
そして、家を出て数歩でわかる。
歩きにくっっっっっっっっ!!!!!!!!!
木綿の摩擦力が凄まじすぎて、布地が寸胴鍋かなにかってくらいの強度の筒になってる。足が着物を押し退けられない!!!!(後で店員さんチェックしてもらったが、着方としては、これじゃあ歩きにくいわなって感じではなかったようである)
これは、筋肉痛になる。明日の自分よ、すまぬ………。
階段も当然足が上がらず、バスの段差数段ならまだしも、ガチの階段は裾を少し肌蹴かせましたわ。着物を着てスムーズな階段の上り下りとか、検索すれば出るのか???階段の上り下りで苦労するとか、木綿の摩擦力強すぎじゃない?????
これ、本当に靴でよかった。
草履とかだったら、間違いなく気が回らない。転んだって可笑しくない。
そして、恥ずかしさよ!!!!!
うわーーーーー!自分、着物着てる!めっちゃ恥ずかしい!!!!!!
いや、別に着物は日本の伝統衣装だし、母には浴衣みたいってさらりとディスられたが(きっと母の着物の基準は振袖なんだよ。カジュアル着物着るほど好きじゃないし)、恥ずかしいことなんかミリともないんだよ!でも!普通は着ない服が!!!!恥ずかしい!!!!!!
周囲の視線が気になりながらも、平静を保ちながらバスを待つ。
ちょっと座れると安心するが、背後で入院レベルの咳をする乗客がいて全然心安らかじゃなかった。今は職場でコロナ、世間でインフルが流行ってるご時世だぞ? 年末年始で入院できなくなる前に、入院しろって思ってしまう。
何はともあれ、呉服屋さん到着である!
本当は予約時間を守りたかったんだが、もう、恥ずかしくって厳守できなかった。そのまま、颯爽と入店です。
よく似合ってますとか、着方大丈夫ですとか言われて、とりあえず着物の体裁は保てたようです。きっと、ダメならその場で直されてたでしょうし、ちゃんとこの後着崩れなしで帰還できたので大丈夫だったのでしょう。
ちなみに、結城紬フェアなるものの真っ最中だったらしく、着物の上に仮縫い状態の着物を合わされてしまった。着物オン着物!!!!!
しかし、結城紬に限らず、全ての着物が軽くて薄くて柔らかいという常識になってしまった、スタートが木綿の稲野である。絶対、木綿よりも着易いんだろうなぁとか思ってた。木綿よ、お前は重い奴だったんだなぁ(木綿しか知らないから、重いって自覚がなかった)
だが、俺は最初の着物に木綿を選んだのだ!全然言うことを聞いてくれない木綿ちゃんがデレなければ、次の着物なんか考えられない!木綿ちゃんから浮気だなんて、しばらく許されると思うなよ!!!!
ショールを受け取って帰宅です。
なんとか着崩れなく、初めての着物での外出をこなしました!
着物を着るという点において、満点だぜ!
家に帰る頃には、恥ずかしさもすっごく薄らぎました。慣れって怖い。
さぁて、襦袢を直しに出したという事で、着物を着るという決意を固めた稲野。次に買うべきは、本体である着物です。
正直、いっぱいありすぎて困る。
絹に、ポリエステルに、木綿と反物の種類でもいっぱい。
世の理として『良いものは高い』というのがあり、これはデザインにも割と当て嵌まったりします。良いなーとか思うと十万行ってたりして、そうですよねー高いですよねーって宇宙猫みたいな顔になってしまう。まだ、50万オーバーな着物が並ばないだけ親切だと思ってます。
先日の襦袢の直しの際に合わせてくれたポリエステル100%の着物は、『現在勤めている職場の制服を彷彿とさせる手触り』という致命的な欠点のために除外する事となった。いや、ポリ100の着物、なめらかだし汚れに強いに丸洗いできるし静電気も防ぎます、柄も結構好きだったし良い事づくめなのに、たった一つの個人的欠点でダメなの本当に残念。介護現場で制服支給されたの2件目だが、ズボンが支給されたのは初めてで、レギンスも間に挟めず割と苦痛だったりする。仕事出来る程度に慣れたが、元々苦手だった程度が完全に苦手を認識して嫌いになってしまったのである。
間に母のお下がりである絹の襦袢が挟まるとは言え、趣味の服なら好みで買うべきって思ってる。
そもそも、稲野は着物が面白そうだから着たいので、面白い着物を選びたいのである。
そういう意味では前回推していただいた光の加減で柄が出る帯なんか、見事に要望にマッチした品でした。とは言え、ポリ100のバリエーション豊かな柄が一切選べないので、そうなると素材で選ぶことになる。
そこで、候補に上がったのが木綿です。
ストライプかわいい系で、親の振袖が濃紺なので明るい色を選びました。木綿のでこぼこ感が面白い。着崩れもしにくいらしい。稲野が良いなって思った色が似合ったのもあって、お迎えすることにしました。
この段階で10万がすっ飛んでった。
うん。まぁ、稲野も最初に自分のパソコン新調した時は50万以上吹っ飛んだのが、今では20万そこそこで抑えられてるのだから、初期投資は高額になりがちなのだろう。出不精が現段階で解消されているので、良い勉強と思って着なくてはならないと決意を新たにする。
後は帯紐と着付けに必要なもの一式を買えば揃うかなぁ、なぁんて稲野は思っていた。
足元関連は購入を全く考えていません。最初に着物を着ていこうと考えてるのが同人誌即売会イベントとなので、履き物は運動靴です。私の足を生かす為には必要な処置。
伏兵。冬の装備。
実は着物を取りに伺う前に、衣類量販店でショール系や着付けアイテムを探したんです。
いやぁ、ないですね。こう、店の隅っこにでも置いてあるかと期待したんですが、まっっっっったく置いてない。確かに、もう、日本人洋服着ちゃってますもんねぇ………。ショールも全く見かけなくって、ブランケットがいっぱいあるからもうそれで良くない???とかなってしまう。
先んじてオンラインショップで値段も確認してたんですが、とんでもない値段でしてねぇ。
しかも、着物って腹回りは帯で暑いが、腕とか足回りは割とスカスカで、寒さ対策がどう必要なのか全くわからない。あった方が隠せるし良いけど、無いと寒さで死ぬのか分からない。ので、店員さんに聞きます。
Q『寒い日はどうしてるんですか?』
A『寒い日は羽織の上にショール掛けます』
そうか、(世に溢れたダウンジャケットと比べれば圧倒的に)羽織薄いもんなぁ。しかし、羽織プラスショールでダウンジャケットの防寒力に匹敵できるのか大変謎。大丈夫なのか???
ショールを色々見せてもらうのだが、手がガサガサして引っ掛かるの大変申し訳なくて辛い。
ここでお勧めされたのが『結城紬の真綿のショール』というもので、着物初心者の稲野には謎呪文の組み合わせなのだが、やばいくらい良い。
こう、ど素人でもわかる軽さと温かさ。値段もどすこいで着付け道具を買う予定だった二回目の軍資金である10万はみ出るんだけど、良いものは高いが世の摂理。はぁーーー。天を仰いでしまう。
買いました。迷うなら買え。一期一会の同人イベント参加者としての極意です。
撥水加工を施してもらうので、来月受け取りです。
だって、イベント中寒かったら死んでしまう。
しばらく、お財布の体力を回復させる為に、節約頑張ろうって思いました。
最後の最後で母の塩発言で、とてもしょんぼりする。はぁー。歓迎されていない。
母の着物に対する想い、憎悪が入っているのではないか?成人式、振袖着たいって言わなくてマジでよかった。やはり、着物は周囲の理解というか、押しがないと辛いものがある………。しおしお。
ここ最近お世話になっております、きものやまと様。店舗で色々企画してくださっていて、着物でイベントに出かけるぞ!とか帯結び講座、半襟の付け方、新作発表会と色々あるそうです。まぁ、まだ着物すら持っていない超絶初心者稲野には、まだ早いんでないかなーってイベントも混ざっているわけですよ。
そんな中で、帯の結び方講座に参加してみました。
今日店員さん全員着物だし、初日に見た洋服の接客って実はレアだったんかとか思ってしまいます。相変わらず男性の時計と着物の相性は抜群で、黒レザーベルトかなんかはクラシックですごく良い。初めて見る女性店員さんも、でっかい牡丹かなんかの花が良い感じに擦れた感じというかドット感があって良いお着物だし、羽織の後ろ姿コーヒーというか喫茶店モチーフがほっそい線で描かれてるのを細い目で見ると気がつくオシャレやわーとか念だけ送って語彙の敗北を噛み締めてます。むしろ褒める事すらできなくて、ダメだなぁー思ってます。
参加者何人来るんだろう? 一人はちょっと不安だなって思ってましたが、申し込みリストが紙媒体だったので、数名の参加者がいるっぽい雰囲気は見えてました。まだ着物すら持ってない初心者参加して大丈夫なんだろうかとか不安には思ったが、お店の人が誘ってくるのに乗るのだから大丈夫だろう。ダメなら誘わんだろうし…(しかし、お出かけ系は流石に貸出しとらんやろ。お着物持ってないからこれは参加ダメですねなんて、言えないもんなー。リップサービスを読み取るスキル求められてたらどうしよ)
とにかく、帯結びは教わってなんぼ!
帯結び講座に参加する事になりました。参加費用は前回の超初心者レッスン同様の千円ぽっきり。まだ帯すら持ってない初心者にも優しい、貸し出しもございます。
お店の一角を使って、稲野を含め4名の参加者さんと帯の結び方を学びまっせ!
4名のうち二人は年上で着物ベテラン違うのかと思ったが、こういうイベントめっちゃ参加している人らしい。帯の結び方を皆で勉強する感じ、和気藹々として良い感じです。
2種類の結び方を教わって、もう一回好みの方を通しでやって一時間のレッスンは終了です。初心者レッスンで文庫結びを教えてもらったはずなのに、こうして違う結び方だと全然違うのでなかなかに着物の奥深さを感じます。
ぶっちゃけると、着物初心者なので『帯 結び方』で検索する程度だろうと想像できるので、こういういろんな結び方を教えてもらえるのは嬉しいですね。
ちなみに、新作発表会のweb参加申し込み限定のノベルティの話になってなかなか…大変だなぁって思ってしまった。どうやら新作発表会って店舗を回って実施するらしく、店舗ごとに確保争奪戦があって、参加申し込み目安で確保に乗り出すらしい。勿論本部さんもロット見積もり出すんだろうが多すぎても参加者に配れねぇもいけないし色々悩んで発注かけてるだろうし、しかし無論の小ロット注文じゃないんだから半年くらい前から発注かけてるだろうが、だからこその争奪戦なんだろう。ここらへんを一息でお察しして、大変だなぁって思った。
着物は高い買い物だが、そんなにお客様のお財布体力は無限じゃないわけで、そういう意味でのイベントや個人レッスンは、一つの収益手段なんだと思うと努力ぅと思ったりする。しかし、洋服よりかはそういうイベントにつなげやすい所、着物の強みなんだろうなって思ったりします。
体験を得るって売り方は強いなぁ。
ゲームも体験を得る系ではありますが、広がる世界の方向性が違う感じがして新鮮ですねぇ。
拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!
さて、稲野の『着物を着るぞ!』の二番目くらいの動機づけ。家にある振袖の着物です。
稲野は実際に振袖着なかったので母の振袖なんですが、もう、母も二度と着ないだろうという雰囲気の代物です。ただし、母が成人式に着た物であるので、当然うん十年前の代物である。当然、着物初心者稲野。最初に見た数ヶ月前は襦袢の認識がなくて、なんだこのピンクの着物???って認識でしたよ。えぇ。実際にそれくらいの初心者です。みんな優しく教えてほしい。
ピンクと白のふわーんとしたベースカラーに古典柄が浮かび上がる、稲野には圧倒的にでかい襦袢である。腕を下げたら裾が地面に触れます。母の背丈は高いので、全体的にでかい。とりあえず風通しはしたのですが、虫食いもなく、目立ったシミは稲野の目からも無いように見える。襟首の汚れはうん十年前なので致し方ないが、それでも保存状態は大変良いと思われる。触ると良い感じなので、とっても良いものなのだろう。たぶん。
この時の稲野は祖母が母の為に仕立てた振袖だと思っていた。
なので、このまま捨てるの勿体無いなぁと、ケチ根性から思ってしまったのだ。
何せ、母は稲野が着物を着る事に関して、『着物着るのマジで大変だよ』的な突っぱね方をされて『 全 く 』歓迎されてない。これが『稲野ちゃんお着物着るの!!??着た姿見るの楽しみだわぁ!!!!』くらい喜んでくれる親族がいれば、ちょろいんでほいほい前のめりになっちゃうんでしょうけど、実際はそんな親族はおらず、家人には全く歓迎されてないので気持ちは地面擦ってます。
母の言い分はわかるのだ。
お着物着るのだって洋服に比べれば大変だし、着て行く機会がどこにあるよ????保存も管理も大変だよ????最終的に苦労するのは稲野、お前なんだぜ????ってなるわけです。
わかりみがすぎる。
いや、でもさぁ。着物、おもしろそうじゃん? 着れそうだったし。洋服じゃ絶対あり得ない柄が、着物ってだけでオッケーになるとか魔法以外なんとする。アロハ柄だって受け入れる包容力だと思うと、面白そうってなるわけです。
ただ、振袖のお着物はちょっと紋が入ってる格調高い物で、イベントに着て行く気安さはないので、まずはお襦袢から手を入れて行く。(ただ、振袖にしては随分と控えめクラシックなので、着物に慣れたら手直ししたいとは思ってます)
逆を言えば、お襦袢手直し決めたら後には引けない訳である。着付け体験とは全く違うのです。
母に襦袢を直して着ても良いか恐々聞いて許可を貰った稲野、呉服屋さんで見ていただく。
呉服屋さんはいつもお世話になっております、きものやまと様。一応、お着物を直すサービスがあるのは調べております。
過去二回案内してくださった店員さんが、着物着てて決まってんなぁー! お着物で接客してくれるとか、漫画の中だけのお話かと思った。縦縞の細い白いラインと角帯っていうんだっけ、濃いめの色でフォーマル感なんだろうか。手首が出るところに腕時計のゴツい感じがガチ目にかっこよく映えるので、スマホに駆逐されがちな時計業界はもっと着物業界とお話をした方がいい。以上を『お着物かっこいいです』と一言に圧縮してお伝えする。はぁー。語彙の敗北。
そんな店員さんより、提示された見積もり案は3つ。
1・襦袢を解いで洗浄して、現在の自分の大きさに仕立て直す(ミシン縫い)
2・襦袢を解いで洗浄して、現在の自分の大きさに仕立て直す(手縫い)
3・襦袢を解かず、洗浄なしで、現在の自分の大きさに生地を詰める
現在は研究されたミシンのお陰で、手縫いとの差はそこまで無いとのこと。当然、文明の力は大きく、ミシン縫いの方がお安く出来るそうです。3は洗浄の手間がないにも関わらず、1のプランよりも見積もりが高くなってしまっていました。
値段は、新しく反物からお仕立てした方が安いんじゃないかってお値段。まじか。そんなに高いんか。手直しして母の着物を着ようという決心が、ケチ心に突かれてぐらぐらどころか倒れそうです。
そんな中で、見かける感じクールそうだった若い女性店員さんが横から見ていて一言。
「すごく良い絹ですね。このレベルの絹でお仕立てしたら、すごいお値段になりますね…」(さわさわ)
素人でも良いと思ったが、そんなに良いのか…!そりゃあ、うん十年前と今では色々と違うんでしょうが、そんなにすごいのかぁ(さわさわ)
うん。やっぱ。着よう。
こうなると、やっぱうん十年箪笥の中にしまわれていたので、洗って着たいですよねぇ。
1を希望してお願いをしていると、横に別の着物を着た男性が立ってる!!??
誰っ!!!!???? 初回の時も、一回目の着付けレッスンの時も、居なかったですよねぇ!!!????
「レッスン中で頑張ってらしたので、ご挨拶が遅れましたが、店長です」
店長!!!????? 呉服屋って店長挨拶くるの!!!???
朗らかで面白系な店長さん。こりゃあ、お店も和気藹々として良い雰囲気なんだろうなぁと思ったりします。仕事の経験上、上司の色が職場の空気に出るものだと思っています。
なぜか流れるように反物を合わせる事になり、いつの間にか鏡の前で『これ、漫画で見た奴! こうなってるんか!!!!!』と感動したりしてた。実際に漫画で合わせてるの見ても、どうなってるんだ????ってなったが、反物ならではの柔軟性で一筆書きしてる感じ。すごい。昔の人頭良すぎだな。
クール系な若い子がここでおすすめ説明に熱が入ってきて、すげぇ、めちゃくちゃ着物好きってのが溢れてる。光の加減で柄が出る兵児帯?とかいうの、すごく良かったです。そういうの好きですよぉ。帯締めも絶対自分なら選ばない組み合わせでも、合わせてみるとすごく良いの着物マジックすぎる。
情報過多すぎて頭から煙が出そうです。皆、好きなお着物ってどう選んでるん???
最終的に支払いが終わるか終わらないかくらいのタイミングで、採寸をしていただき(店員さん、楽しかったんだろうなぁー。先にしてほしかったぞ)、無事、母のお襦袢はお直しの旅へ送り出す事ができました。
……………お襦袢の直しをお願いするだけの、つもりだったんだがなぁ????
………多分。着物の押し売りとか巷であーだこーだ言ってるのって、こういう状況なんだろうが、これは受け手の印象でかなり左右されると思う。
私は超絶着物初心者だし着物を着るのにケツイガミナギッタ感じで腹括ってるが、そこまで購入に前向きじゃない人はこの状況を苦痛に感じちゃうんだろうなぁ。なんというか、店員さんは絶対着物好きだし、似合うだオススメだっていうのはかなり善意で言ってるし、稲野はその善意を利用してどんな組み合わせが似合うだなんだと聞いてあんちょこの中身みたいなものを聞き出しているわけですよ。わりーやつだなー。
その善意を買わないという事で拒絶することになるので、自覚なしに罪悪感感じて負の感情になってくのかなぁ。
前向きじゃなくても相手のおすすめコーデ聞いてきゃっきゃできる心の余裕があれば良いのになぁとか思ったりする。まぁ、あとは時間なんだろうなぁむにゃむにゃ。
この後、母が着物の話題を振ってくれて聞いたのだが、振袖は母が自分で買って仕立てた物らしくにひゃくまんえんしたらしい。にひゃくまんえん???????
稲野は和服を着た事が一度もない訳ではない。
七五三の記憶はもうないのでカウントしませんが、それでも着たことはあります。
施設の祭りイベントで浴衣を着て仕事しろって言われて、着た事があったのです。
印象? 最悪ですよね!
当然、浴衣で介護業務は無理なので、車椅子押して利用者さんと会場を巡って食べるお手伝いとかする訳ですが、自分が楽しむものではない訳です。さらに浴衣の動きにくさとガンガン崩れてくるのがすごく大変な訳です。和服はもういっかな?ってなるのは当然でしょう。
(着付けレッスン受けた後に思い返せば、圧倒的に紐が足りない。あれじゃあ崩れるに決まってるわって思うわ)
なので、ちゃんと和服を着るのは初めて。なにせ、成人式で振袖も着なかった訳ですからね。
今回、着付けレッスンを受けるのは、創業100年越え呉服屋きものやまと様。
前回説明を受けた超大手さんで、そのまま着付けレッスンを受けることになりました。
実は着物を着たいと思った時、着付け教室ってちょっといろいろ調べてみましたが、大変シフト業には向かない仕様です。毎週何曜日何時に開催します、月何回ですって対応できる若いやついる? 介護はね、介護福祉士の資格習得とか真っ当な理由がないと長期講習のお休みなんて手に入らないんですよね! もはや仕事を終えたご婦人くらいしか行けないって思う中で、日時をこちらで指定できて一対一でやってくれるとか助かるとしか思えない。
きものやまとさんは一対一で着付けレッスンがあります。初めて着物を着る超初心者向けコースは一回一時間の全二回コース。一回千円とか目を剥くお安さと、初回無料の餌にまんまと釣られちゃいます。それ以降はカスタムコースとして個人個人に対応したレッスンをしてくれます。レッスンを受けられる売り場は全てではないようですが、営業日はほぼ予約を受け付けてくださるので、シフト業も安心です。お財布にも時間にも優しくてありがてぇ限りです。
まぁ、稲野は結構和服着るぞって気にはなっている(割と振袖少なめのカジュアル感ある品揃えが良きと思っている)が、まずは一回着てみないとねって感じです。今回の着付けレッスンで、着物買うか買わないか決めるんだぜ!
いざ尋常に予約でござる!ぽちー!
最初に説明してくれた男性店員さんが、どうやら専属みたいな感じで付いてしまったようですが、女性店員さんにレッスンを受ける事もできます。どうぜ服の上から着るので、男性でもいいとお答えしてレッスン開始です。
なんかもう、和服が洋服の常識完全に通じない世界で『へぇー!』とか『ほぉー!』しか出ません。真ん中摘んで背中に回して背中から背負うように羽織るとか、前を摘んで背中を引っ張って襟首引っ張るとか異次元すぎる。めっちゃ伸縮性のあるゴムとクリップでぐるっと止めるとか、それ、服を着るという行為に普通は存在しない工程なのでは!!!?????とか目がまんまるです。
綺麗に着る為の目安とか、崩れた時の直し方を聞けるのはありがたい。帰って一つ動画見てみたが、そこら辺の細かいことはスルーしてましたし。
帯の結び方はかなり感動した。こうやるんだ!!!!ってなりましたし、凄まじい腰の安定感です。正直、スポーツコルセットでもここまでの安定感は得られないというレベルの固定力。脱いだらすごく涼しくて暑いんだなって思いましたが、世の中の腰痛の女性たちは和服を着てお出かけしたらいい。
二回目レッスンも行きますよ!
前回は襦袢と着物まででしたが、今回は帯です!
前回締め方だけ見せてもらった文庫結びですが、昔の人って頭いいなぁーってレベルでハイレベル。そういえば日本人は折り紙で鶴折る人種ですし、それに比べれば帯の結び方なんか可愛いものなんでしょう。解けないとか強いし、帯はマジで皺がつかない。はんはばおびって奴らしいが、生地が厚くて強すぎる。冗談抜きで帯板が入ってる状態なら、包丁だって通らないんじゃないだろうか?着る、防刃帯。着物強いなぁー。
お太鼓とかも興味がありますが、難易度が高いのでまだ無理なのでしょう。熟練度上げて習得するスキル上げみたいな感じがして、着物のスキルツリーみたいな感じでもっと周知されれば好きな奴はハマるんだろうなぁー(自分は棚に上げてる)
一回目に比べればかなり綺麗に着る為に意識を向けれた感じですね。
朝に動画を見ておさらいはしてきたので、着るのは誉めていただけたが、畳むのは全然ダメでした。買ったら練習しよ。
全体的にむっくりしてるが、和服は直線美なのでそんなものらしいです。う、うん。まぁ、稲野は背丈がないのでね。むっくり。むっくり…。ころころしてるのも可愛いのか…な?
結論から言えば、いけそう、である。
思った以上に綺麗に着れたのもあるし、腰の固定力と和服脱いだ解放感もすごい。
拍手に感謝!お祝いのお言葉をくださった方々、ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しかったです!
お名前がわかる方は、後日個別にお返事いたしまっす!