ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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 人生で初めて馬に乗った。
 エテーネ王国は、移動に魔法生物を使っていたからだ。王都に人口が集中して僻地が過疎化した関係で、魔物の討伐の必要性が弱まり、強い魔物の縄張りが街道に隣接している。その為、王都の外の移動は強そうな魔物の形をした魔法生物に乗るか、馬車を引かせるんだ。
 勿論、エテーネ王国にも馬はいる。
 しかし王都の人間は、あたしも含めて生きた馬に乗ろうと思わない。馬は魔物に遭遇すれば驚いて乗せた人間を落とすし、人間を置いて逃げ出すこともあるらしい。扱いが下手なら走りもしない。人間の為に最善を尽くす魔法生物の方が、安全であると分かっているのだ。
 魔法生物を研究するあたしも、人々の判断を誇らしく思う。
 だが、王国の命令で魔法生物が一掃された今、王都の外を高速で移動出来る手段は馬しかないのだ。現在エテーネ王国で乗馬出来る人で、最も技量に優れたレナートの駆る馬はとても早かった。キラーパンサー型やダッシュラン型の魔法生物にも決して後れを取らないだろう。
 王都から海岸に向かって駆け降りていく様は、まさに風のようだった。
 最短距離を最速で駆け抜ける。整備された街道からは外れ、なだらかな斜面ではなく川が削った段差を飛び降りる。丘に生えた木々をすり抜け、水溜りを跳ね散らかし、ももんじゃ溜まりの上を飛び越える。周囲の風景が線になって過ぎ去る速度に、振り落とされる恐怖がべったりと背に張り付いた。ぐんと大きい馬身に持ち上げられ、空に上がった瞬間落ちてく感覚に心臓が縮み上がった。悲鳴を上げられたのも最初だけ。今は真っ青になって、レナートに抱きつかなきゃならなかった。
「レ、レ、レナート! も、もう少し、ゆっく、ゆっくり走っておくれよ!」
 レナートは決して意地悪している訳じゃない。あたしが『一刻も早くシャンテの元に連れて行っておくれ!』って言ったから、急いでくれているんだ。
 細身にしては厚い胸板が、あたしに押し付けられた。
「喋ると舌を噛みますよ。しっかり掴まっていてください!」
 馬がフォレストドラコの背を飛び越え、あたしは悲鳴を上げた。

エテーネ王国馬事情。
ある意味、魔法生物が禁止になったから、エテーネ王国の技術力が悪くいえばありふれた古代文明にまで落ちているんですよね。これが魔法生物に溢れる王国だったら情報が溢れてプレイヤーが置いてけぼりになっちゃう。ストーリーを作った人の計算高さが伺える。
でも禁止が解かれた先では、復活して良いんじゃね?とか思うんですよ。
きっと、魔法生物を幻魔みたいに使う、錬金術師とか職業で出てくる。私もハナちゃん使いたいな。もしくは主人公の兄弟姉妹をアンルシア並みに重用してほしい。でも錬金術師解禁クエストは、人生はクズとか言ってるあの人に来てほしい。
ぶっちゃけるとレナートくんがいなかったら、こんな展開にならんかった。エンジュに引き続き、リンカにもトラウマを受け付ける酷い創作者である。ごめんなぁ。急いでるんだよ。

拍手に感謝!ぱちぱちっとありがとうございます!

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