ハコの厚みはここ次第!
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稲野 巧実
『ハコの開き』の管理人。
様々なゲームに浮気しつつ、アストルティアに度々出没する駄目社会人。ルアム【XI881-625】で冒険中。エンジョイ プクリポ 愛Deライフ! 貴方の旅に光あれ!
行動してから後悔しろが信条の体育会系思考。珈琲とチョコと芋けんぴがあれば生きて行ける!
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 僕は頬にこびり付いた肉片を払いながら後ずさる。
 それは丸い鉄の塊に大きな黄金色の宝玉が嵌まっている、ももんじゃに大きも形も似たものでした。鎧百足のような蛇腹が折り畳まれ体を覆い、小さな爪が筋肉をやすやすと引き裂き、宝玉の裏側にある口が息絶えたゾンガロンを貪っている。ぼりぼりがつがつ。肉も骨も関係なく、見た事もない魔物は笑い声を漏らしながら食べ進めるのです。
 これが、繭と関係ある異形獣。
 僕はガルードさんの傍まで下がりながら、目を離さず観察する。
 瞬きひとつする間に、異形獣の体が大きくなっていく。おそらく、ゾンガロンの中で生きるために小さく縮小していた体が、宿主が死んだ事で悠々と伸ばされているのでしょう。その構造は機械系の魔物に見られる合理的な構造をしていますが、外装は鉱物ではなく甲殻で、バランスは竜、生物を食らっているのなら内部は生物でありましょう。複数の魔物の特徴を有する存在はありますが、それらは基本的に類似する系統であるとされます。獣系の魔物に植物系の組織は同居できても、生きている組織を死霊系の魔物は有する事はできない。
 僕は乾いた喉を生唾が通るのを自覚しました。
 この生き物は自然に生まれた者ではない。何者かに造られた、世界の理の外の存在。全身が粟立ち、この生き物を殺さなければと理性ががなり立てる。
 いや。僕は頭振る。
 生まれた生命を否定する権限など、神でもない僕がどうして持ち合わせていましょうか。
 魔物が世界に溢れた時、異端であり排斥すべき存在だったに違いない。神話において、魔物は大いなるミトラが望んで生み出した存在ではなかった。魔物は強すぎる光の影の部分と、小さな悲劇が重なって生まれた存在と伝わっています。気の遠くなる歳月の間に世界は魔物を受け入れ、魔物達の中には人と歩む考えの者とて珍しくない。
 この生き物を脅威として拒絶し、殺める事は簡単だ。
 しかし、生まれたばかりの無垢な命を奪う権限は誰にもない。
 アハハ。クスクス。もはや大きな塊はなくなり、小さな肉片と大きな血溜まりだけになったゾンガロンから異形獣が顔を上げた。その大きさは平均的なリザードマンと変わらず、キラーパンサーの子供でさえあどけないというのに、すでに殺傷能力を備えた鋭い爪や攻撃的な体の特徴を備えている。肉片と返り血を存分に浴びた体が、まるで子犬のように跳ねて、手を広げてこちらを見る。
『アソボウ…! ボク ト アソボウ!』
 どの魔物の言語にも属さぬ、訛りのない完璧な人語。金切り声が却って子供のあどけなさを強調したのです。
 僕の隣に立っていたガルードさんが一歩前に進み出て、拳と手のひらを打ち合わせた。軽快な音をひとつ響かせ、不敵な笑みが満面に広がったのです。
「アァ、イイトモ! ヒーローハ 子供ノ 願イヲ 断ワッタリシナイ!」

アストルティアの星というかハコひらでは、魔物の誕生は精霊ルビス伝説基準です。影の部分はあのヘマタイトの持つ特殊性であり、小さな悲劇の積み重ねはあの諍いです。
でもさぁ、今じゃ精霊ルビス伝説の設定なんてみんな知らないじゃん。
紙媒体は絶版で、電子書籍も新書版もでないじゃん。
しかも、11が3の前日譚扱いになったから、ないものになってるんですよ。いやいやいや、うちに紙媒体ありますからね。うちは精霊ルビス伝説が3の前にあるの!!!!!!

ちなみに、フォレストドラゴ系って、あの木は背中に寄生してるのか不明だったのでぼかした。ポケモンの草系とかは共存してるっぽいんだけど、ドラクエはどんなんなんでしょうなぁ。

拍手に感謝!昨日お礼言えなかった分も一緒に、ぱちぱちっとありがとうございます!

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